ダウンダウンの番組は特に好きで見ているという感じではないですが、やっていて面白いと思ったら、見ているというスタンスで、熱狂的なファンという訳ではないです。なので、松本人志氏は面白いとは思ってはいますが、天才と祭り上げられている様子を見るとちょっとした違和感を感じていました。どこら辺が天才なのか今一つピンときていない状況と言ったところでしょうか。


先日、テレビ番組で「空気を読む」「ドン引き」「(言葉を)噛む」、「スベる」「イラッとする」「ネタがかぶる」「絡む・絡みにくい」「ドン引き」「食い気味」「グダグダ」「ブルーになる」「ハードルを上げる」「事故る」「ケガする」「サムい」「ダメ出し」「へこむ」「ドヤ顔」といった言葉を松本氏が広めたとされていると解説されていました。それを聞いたとき、なるほどと妙に納得してしまいました。


正式な使い方として今まで認識していた言葉を違った場面で、より的確な言葉で言い表していたり、簡単な造語でより的確に言い表しているという言葉だと感じました。その使い方が正しい使い方として感覚的にも合致し、自分も無意識に使っていたように感じました。知らず識らずのうちに使って、それが当然の使い方として自然と受け入れていたのだと感じます。


お笑いの知識に詳しい訳ではなく、その方面で天才かどうかは分かりませんが、言葉を伝える的確さが天才的なのだとは感じました。世間の情報空間上に変化をもたらしたことは間違いないでしょうし、自分の情報空間も上書きされているのだと思います。天才と形容される意味の一端は腑に落ちたという感覚を味わわせて貰った気がします。


 

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