選挙が終わって、新人議員さん達の初登庁の時期となるといつもこの発言を思い出します。今振り返ってみると、杉村太蔵氏の人生にとってとても秀逸な発言だったと思われます。


「悪名は無名に勝る」と何処かの政治家が言葉にされ、マドンナもこれに近い言葉を発していると思います。この言葉をちょうど地で行っている発言だったと思います。確かにあのときの杉村氏の発言を聞いたら、バカな人を政治家にしてしまったと落胆してしまう気持ちも出てきてしまいます。しかし、年月が経っても風化せず、長年深く記憶に刻まれた発言となってしまっています。しかも、悪名と言うより無邪気がただ行き過ぎているだけで、悪意は全く感じられません。逆に聞けば聞くほど人の良さが滲み出て、香ってくる程になっていると思います。


小泉チルドレンと言われれば、真っ先に思い出しますし、その当時の武部幹事長との掛け合いの話は小噺の域にまで、達しています。杉村氏も有名になるのを拒んでいる風もなかったですし、それを利用して、議員辞職後も講演会等をしたりしています。杉村氏の人柄と相まって、正に人間万事塞翁が馬的な言葉にすでに昇華してしまった発言になったと思います。


 

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