夜も深まったところで、解熱鎮痛剤についての講座(?)を始めますね 需要、あるといいんですが…… というか、フォロワーさん1000超のプレッシャーと緊張が……すーはー……頑張ります

解熱鎮痛剤というのは、痛みや熱を感じないようにするものですが、そもそも体が痛むとか、熱があるというのは、その部分が炎症を起こしているということになります
では、炎症とはなんでしょう?

炎症は、もちろん自己防衛のシステムの一つで、傷ついた部位の修復に当たるためのものです
病気の場合は、病原菌をやっつけるシステムといってもいいかもしれません

”病原菌をやっつけるシステム”といえば、白血球ですね
炎症には、白血球も大きく関わります
体が刺激を受けると、Tリンパ球や、マクロファージ、好中球といった白血球たちや、マスト細胞などの血液中の細胞たちが、起炎物質というものを放出します

起炎物質には、血管を一旦収縮させ、拡張する血管反応などいくつか機能がありますが、その中に「発痛物質や発熱物質の生成」があります
 このことによって、痛みや熱が来るんですね

起炎物質の例としては、有名なのはプロスタグランジン、それから花粉症の時も出てきたヒスタミンサイトカインロイコトリエンなんていうのもよく聞きますね
中でも、主に痛みや熱に関わるのは、プロスタグランジンです

では、どう治療するかといえば ①プロスタグランジンの生成を抑える ②痛みの伝達自体を抑える(鎮痛作用のみ) この2パターンが考えられます

とりあえずまずは、非ステロイド系解熱鎮痛薬からですね
このお薬はプロスタグランジンの生成を抑えてくれます
解熱鎮痛剤して処方されるのは、ほとんどがこの「非ステロイド系解熱鎮痛薬(NSAID)」です

このNSAIDの例を挙げるなら、アスピリン、ロキソニン、アセトアミノフェン、イブプロフェンですかね
どうでしょう、きっとお馴染みの名前ですよね

プロスタグランジンは、アラキドン酸という物質から、COX(本名はシクロオキシゲナーゼ)という媒介者のもとで作られます
言うなれば、アラキドン酸は原COXは工場プロスタグランジンは製品という具合ですね
非ステロイド系の解熱鎮痛薬は、基本的にこのCOXに働きかけ、プロスタグランジンの生成を抑えます
だから、痛みや熱が和らぐという仕組みなんです

しかしながら副作用も当然ございます
中でも非常にありがちなのは胃腸炎です
これは、プロスタグランジンに胃腸の保護など、生体に必要な他の役割も備わっているからなんですね
他にも、アレルギーや腎障害、肝機能障害、喘息患者にはアスピリン喘息、骨折の治癒の阻害、一部抗菌剤との併用でけいれんなどのリスクもあります
もちろん薬であるからには「副作用<薬効」なのは間違いないのですが、使いすぎはよくないですね

次はステロイド剤についてです このお薬は一応花粉症の時に触れているので、説明は軽くにしますね
こちらも、プロスタグランジンの生成を抑えてくれます
ですが、その仕組みが違うんですね

このお薬は、原料であるアラキドン酸 の生成に関わっている、ホスホリパーゼAという物質を阻害してしまいます
また、免疫に関わるサイトカインという起炎物質の生成も抑えます

つまり、パン(プロスタグランジン)を作るのを止めたい時、パン工場(COX)に働きかけるのが非ステロイド系原料の小麦(アラキドン酸)を作っている農家(ホスホリパーゼA)に働きかけるのがステロイド系です

どうでしょう、分かりやすいですかね?

ステロイド系のお薬は、非常にたくさんの作用があるので、一生に一度は飲むのではないかと思いますが、副作用も多いです
くれぐれもお医者さんか薬剤師さんの指示に従ってくださいね!

最後は、麻薬(または麻薬性の薬)です
「ダメ、絶対」の麻薬と同じです
主に使われるのはモルヒネです
医薬品として使うこともあるんですね

大抵使われるのはガンの時の痛み止めで、それ以外で使うとしたら相当強い痛みなんだと思います
このお薬は、脳に直接作用して痛みの伝達を弱めます

脳のどこに作用するかというと、オピオイド受容体というところですね
モルヒネはその中でも、μ受容体というところに作用します
このμ受容体、体内の物質では、快感物質と言われるβエンドルフィンも作用するところです
このことから、βエンドルフィンは脳内麻薬とも言いますね

μ受容体は痛いと感じるプロセスの一部
にあるので、モルヒネがこのμ受容体に結合すると、痛みの伝達が抑えられるという仕組みになっています
しかし、このμ受容体は他にもいくつか機能があるため、モルヒネを服用すると、副作用としてその機能が抑えられてしまいます
例えば、呼吸や腸の運動の抑制ですね

それから、麻薬の副作用といえば、やはり依存性ですね
これは正しい服用がなされれば依存はないとされています
また、依存性に関して非麻薬性鎮痛薬というものもあります
これは麻薬と同じような作用を持ちながらにして、習慣性は少ないんですよ

他の副作用といえば、便秘や悪心嘔吐ですね
非常に強力な薬ですから、服用は気をつけてください

まあ、私からこの薬について言うことはそのくらいでしょう

【補足】先ほど出てきた麻薬、非麻薬性鎮痛剤をあわせてオピオイド薬と言います
 語源は、モルヒネを含む植物、阿片の英語「オピウム」ですよ 相場はオピウムの種一粒~♪

【補足】このオピオイド薬ですが、実際には、あるオピオイド薬から別のオピオイド薬に種類を変更することがあります 
これは、副作用を改善したり、より強い鎮痛効果を求めるためのもので、オピオイドローテーションといいます
もちろん、場合によっては悪化もしうるので、厳重な注意が払われます


まとめ:刺激→白血球たち→起炎物質→発痛物質・発熱物質 ←痛み・熱

まとめ2:起炎物質の中で、痛みに関係するのは主にプロスタグランジン

まとめ3:非ス テロイド系はプロスタグランジンの工場を抑圧 副作用はこまごま

まとめ4:ステロイド系は、プロスタグランジンの原料を作る人を抑圧 副作用重め

まとめ 5:最終手段麻薬は癌並みの痛み用で、脳に直接作用 副作用も強烈


よし、こんなものでしょうね 
とりあえず副作用のイメージが強いかもしれないけど、お薬である以上、副作用より薬効の方が強いです
お医者さんや薬剤師さんの指示通りであれば、強力な味方なんですよ

はい、これで解熱鎮痛剤についての講座(?)を終わります!
普段使うであろうお薬を重点的に解説したつもりでしたが、どうでしょう?
皆さんのお薬に対する理解の助けになれれば嬉しいです
質問などあればリプライでお願いします ありがとうございました