薬剤師の需要や将来性については、

ニュースなどでよく色々と言われている事であるのですが、

今回は、薬剤師の将来性について書きたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

まずこちらが厚労省が推定している、

薬局薬剤師の今後の需要の推移なのですが、

縦軸が必要薬剤師数で、横軸が年度になっています。

 

 

 

 

これを見てわかる通り、

令和11年までは必要薬剤師数は増えていくのですが、

令和11年以降は必要薬剤師数は横ばいになっています。

 

 

 

 

令和11年以降は、薬剤師数は21万人ほどいれば十分で、

それ以上になると供給過多になり、

薬剤師の就職が若干難しくなったり、給料が下がる可能性が考えられます。

 

 

 

 

厚労省の直近のデータによると、

令和2年度の薬局薬剤師数が188 982人

令和4年度の薬局薬剤師数が190,735 人

つまり2年間で1 753人増えているという事から、

令和6年の現在の薬局薬剤師数は190,735 人+1 753人/2=191,611人と推定できます。

 

 

 

 

上のグラフを見ると、

令和6年度の必要薬剤師数は約20万人と推定されていますので、

現時点では薬剤師は不足をしているとわかります。

 

 

 

 

グラフを見ると、必要薬剤師数は、

毎年2500人ほどのペースで増えているのに対して、

薬局薬剤師数は先ほど示した通り、

毎年1 753人/2=876人のペースで増えているので、

 

 

 

 

同じペースでいけば、

薬剤師数は年々少しずつ不足していくことがわかります。

ただ、令和11年(今から5年後)には薬剤師の需要は横ばいになるので、

それからが問題です。

 

 

 

 

 

 

 

 

このグラフを見てわかるように、

4年制の時に比べて、6年制の方が入学者数が4000人くらい多いです。

つまり、定年退職で薬剤師を辞める人に比べて、

国試に合格して薬剤師になる人の方が多いという状態です。

 

 

 

 

グラフを見ると平成15年(2003年)までが、

だいたい入学者数が8000人程度になっていて、

2003年に薬学部に入学した人は、今は40歳くらいなので、

定年退職でやめるまでに後20年もあるわけです。

 

 

 

 

少子化によって、薬学部の入学者数が徐々に減ってはくるのですが、

仮に同じペースで、あと20年間は

毎年1 753人/2=876人ずつ薬局薬剤師数が増えていくとすると、

 

 

 

 

令和6年の現在の薬局薬剤師数は190,735 人+1 753人/2=191,611人と推定できていて、

あと20年間で20年×876人=17,520人増えますので、

20年後の薬局薬剤師数は191,611人+17,520人=209,131人と推定できます。

 

 

 

 

 

 

 

 

グラフを見ると、

今から20年後の令和26年の必要薬剤師数は20.7万人くらいになっていますので、

20年後には薬剤師数は需要とほぼ同等数くらいか、

若干だけ余る可能性が推定できます。

 

 

 

 

そして、グラフでは令和22年度からは

必要薬剤師数は徐々に減少していっていますので、

今から20年後以降からは必要薬剤師数よりも勤務薬剤師数が多くなり、

供給過多になる可能性があると考えられます。

 

 

 

 

ただ、これはあくまで現行の通りに推移した場合であり、

厚労省が何もせずに黙って見ているわけがなく、

薬剤師国家試験の合格者数を減らすなどして、

薬剤師の数が増えないように調整してくると思います。

 

 

 

 

そのために、近年から薬剤師国家試験は相対評価になっているのです。

相対評価にすることで、

厚労省の判断によって合格者数を決めることが可能になります。

 

 

 

 

 

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