こちらでは私のテキストの被殻出血、視床出血、橋出血の内容について、
より理論的に解説をしていきたいと思います。
薬学(病態・薬物治療) のテキストの該当ページを見ながら勉強の息抜きに見てください。
※図やイラストは手間取るので、この記事では省きます
解説記事の方、だいぶと充実できてきたかと思います。
もう国試合格レベルに達して暇になっている人が多いので、
理解の薄い部分を補えればいいかと思って書いています。
薬剤師国家試験の出題レベルですと、
正直、ほぼ丸暗記で通用することが多いのですが、
理解が深ければ、より楽しく解けるので、
国試問題を解く上でのQOLの向上みたいな感じでやって頂ければと思います。
薬剤師国家試験では脳内出血の好発部位は
被殻出血>視床出血>橋出血の順番であるということが、
まず頻出で出ます。
今回は
被殻出血、視床出血、橋出血の3つの違いについて
説明をしたいと思います。
脳に血液が貯まって脳機能が障害されるので、
意識障害や感覚障害、麻痺が生じるというのは共通なのですが、
被殻出血、視床出血では片半身に麻痺が生じるのですが、
橋出血では両半身に麻痺が生じます。
なぜ橋出血では両側に(四肢に)麻痺が生じるのか?
被殻出血、視床出血では片麻痺なのですが、
出血部位とは反対側の半身に麻痺が生じます。
なぜ出血部位とは反対側に麻痺が生じるのか?
このことについて説明しますと、
これは錐体路に着目すれば理解できます。
こちらの画像が錐体路ですが、
錐体路は延髄で交叉しているわけです。
なので、出血部位とは反対側に麻痺が生じるという事です。
ではなぜ橋出血では両側に(四肢に)麻痺が生じるのか?については、
橋は薬学(生物)などで勉強しましたが、
延髄のすぐ近くに位置しています。
つまり、橋に出血が起きて障害されると、
錐体路が交叉をする延髄の部分も障害を受けて、
交叉する部分が障害されてブロックされているので、
延髄より下に錐体路が進行していかないことになります。
すると、右半身に進んでいく錐体路も、
左半身に進んでいく錐体路も障害されるので、
両側に(四肢に)麻痺が生じることになります。
非常に単純な事であると思います。
こういう風に、薬学(生物)で勉強した内容が、
薬学(病態・薬物治療)の内容に繋がるとなかなか楽しくなってくるのではないかと思います。
被殻出血、視床出血、橋出血のその他の内容についてはテキストの方で確認してください。
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