こんにちは、訪問ありがとうございます
いよいよ医学部の終盤になってきました。
医学部で不平等なところ
学費:国公立6年間で300万位
私立:2000〜4000万くらい
私立と国公立で大学受験難易度の差
主に数学、理科2科目の難しさや、科目数が違う。
共通テストで国語、社会、英語リスニングがある
平等なところ
CBT試験は共通に課される
医師国家試験は同じ問題で勝負
医学部で進級や医師国家試験で必要な能力
必要な能力:大学で学ぶ単純な暗記ものの勝負
不必要な能力:化学、物理、数学難易度が高い問題を解く能力
英語のreadingやlisteningの能力
(つまり、大学受験とは全くの別物の能力が問われる)
結局
医学部、医師になるのに必要な能力は
解剖、組織学を覚える能力
病気を覚える能力
膨大な量のため、人に興味を持って学べないと
覚えることは出来ないでしょう。
難関大学医学部に
数学、物理などが大得意で合格したけど
暗記ものが苦手な人は苦労します。
そして、コミュニケーション能力がないと
情報戦で負けて学内試験をパス出来ません。
私は、「生物好き」「生理学」が好きだったから
医学部へ向いていた資質があったと思います。
コミュニケーション能力がそれほど高くありませんが
陸上部に優しい先輩と同級生がいたのが良かったです。
あとは、これはダメだと試験前に諦めない強い気持ちが必要ですね。
重要「決して諦めない能力」
さて、
本題です。
ポリクリ(4年生後半〜5年生前半の話)
ポリクリという
大学病院の診察、病棟、教授たちのレクチャー
などを通して、
医学生たちは、○○科は大学病院ではどういう事をしているということを学びます。
しかし、
大学病院って特殊なんですよ。
私の専門の小児科で言えば、
小児科へ入院している患者さんは
小児癌が多いです。
白血病、骨肉腫、脳腫瘍、、、
入院している子供が幼稚園児だったり小学生だったりですが、
余命が半年もなかったり、一見普通に見えたりと
非常に、つらい病棟でした。
産婦人科では大学病院でお産があることは珍しくなります。
一般病院で産めない人が対象です。
私の時は200kgある妊婦さんがいました。
歩くのもままならないくらいでどうなるんだ?
と疑問に思いました。
慢性疾患が多い一方で
救急では三次救急なので、重症度の高い外傷も来ますし、
私の時は、熊に襲われて、顔面などにひどい傷を負った人が入院してました。
(そのとき、1週間前にテレビニュースになってた人や!と思いましたね)
そんな風ですが、
医師の仕事が実際にどんなことしているかを学ぶ
良い機会ですね。
そんな風で、実際に医師の仕事の体験期間が1年間くらい行われるわけです。
私の大学病院の印象
良い所
一般病院では、あまり経験できないような病気を見ることができる。(臨床)
医師として、人の命を救うということが実践出来る。(臨床)
最新の医学、(英)論文を学び機会がある。
先輩に聞き、後輩、学生に教えることが出来る(教育)
大学院(3年間)行って、論文を書いて医学博士になれる(研究)
(前期)研修医→(後期)臨床医→一般医→大学院へ行って助教→講師→助教授
→教授
という、研究+臨床+教育に3本をこなす医師になれる
高額バイトを医局から紹介してもらえる
同僚が多い
欠点
給与が安い
大学院生は、無休医なんて奴隷コースもあり
朝早く、夜遅い
風邪など一般的な病気を大学病院ではあまり経験できない
優秀な人だけでなく、結構、成績が悪くダメなやつもそのまま大学へ残っている
(なんとなくいられるんですよ。仲間も多くてfollowしてもらえる)
そんな、こんなで、
5年生前半までは、ゆるーく終わります。
今後の予定(あと数回かな?)
5年後半から、
6年の地獄ロードNO2(卒業試験)
卒業試験後の地獄ロードNO3(医師国家試験)
医師になれば安泰ですけど、
3回の地獄ロードで6年間1割ほどの脱落者を出しますからね
6年間でストレート卒業率は国立9割
医師国家試験の合格率も9割
ということは2割弱が留年したり医師国家試験にも受からないなんてことに
なるわけですよ。
入るまでも、
トップ進学校や中高一貫校などで(中学〜)高校で一生懸命に勉強し、
大学へ入っても1年半くらい、楽しい大学生活したら
その後は地獄ロードが3回も訪れるという
過酷な道が医師への道ですね。
私なんて、授業サボったり、実習も手を抜いて上手くやってましたが、
それでも過酷でした、、、