こんにちは、訪問ありがとうございます。

 

あるYoutuberの方が、先天性の重症な病気の子供産まれてきて、

次に自然妊娠して、産まれた子が同じ病気である確率が1/4

そのため、自然妊娠がこわい。

 

と言っておりました。

 

現代の医学では体外受精させて、

受精卵をある程度細胞分裂させて、

そこから、数個の細胞を取り出して遺伝子や染色体を調べる技術があります。

 

癌抑制遺伝子の欠損→発ガン率を大幅に高める

遺伝子の変異によって起こる様々な遺伝子疾患

 

そういう事がない子供を産めばいいじゃん。

 

確かに、それは良い子孫を残せる可能性が高くなり、

お、いいじゃん!!と思えますね。

 

ただ、問題はそうは簡単ではありません。

 

過去に

「優性保護法」と言って

旧優生保護法は、1948年、現行憲法の下で制定され、1996年に母体保護法へと改正されるまでの48年間に、遺伝性疾患、ハンセン病、精神障害がある人等(以下「障害のある人等」という。)に対して、優生手術及び人工妊娠中絶(以下「優生手術等」という。)が実施され、これらの手術によって約8万4000人もの人が被害を受けた。

 

同法は現行憲法の下にありながら、「優生上の見地から不良な子孫の出生を防止する」(第1条)ことを目的として掲げ、障害のある人等の生存そのものを否定し、憲法第13条及び第14条第1項等に反する極めて非人道的かつ差別的な内容により、長年にわたり人権侵害を続けてきた。

 

また、同法が優生思想を国策として広め、優生手術等を積極的に推進し多数の被害を生んできた事実は、社会に優生思想を根付かせる根源となり、今なお厳然として存在する障害者差別につながっている。

 

不良な遺伝子をもつ子孫を排除しようとする法律がありました。

 

この頃は、受精卵を調べるのではなくて、

不良な遺伝子を持っているならば、

その人は子孫を残すべきではない。

(極端に言えば、不良な遺伝子を持つ人は必要ない

という考えです。)

 

 

ナチスが行っていたのは、

遺伝子病の子孫を予防する法律

「断種法」

を制定します。

 

ある精神科病院では、ナチス政権の下で障害のある人の殺害が繰り返されたといいます。

シャワー室に見せかけたガス室で多い時で毎日120人が殺され、

その多くが自分の意思を主張しづらい精神障害者や知的障害者でした。

 

不良な遺伝子を排除しようとした極端な結果ですね。

 

不良遺伝子をもつ子供を排除する

ということを突き詰めれば、

どこの段階で「人間」であるか

ということも考えなくてはなりません。

 

卵子と精子が出会って、受精して受精卵ができた段階が

「人間」の始まりであるならば、

不良遺伝子を持つからと排除すれな

人間を排除したことになります。

 

では、人間と認められるのはいつから?

細胞が10個?

妊娠3週?

妊娠10週?

 

という問題が起きてきますね。

 

人工妊娠中絶が可能な週数は21週6日までですが、

これ以降は、現代の医学で生まれてきても成長させられるというギリギリの段階です。

 

では、21週6日までは、人間として、認められないから

殺して、いいのでしょうか?

 

答えはある程度、理由は必要ですが

今の日本ではyesです。

 

優生保護とは、こういう考えもとになっているのですよね。

今は、母体保護法)

 

医学がもっと進化して、受精卵から全て人工で育てる事ができるようになったら、

受精卵が人間の始まりに変化するのでしょうか?

 

堕胎するための内服薬も認可されましたが、

 

 

私は、中絶=殺人と思っていますが、

海外でもそのような発想を持つところがあります。

(キリスト教的な考えですね)

ルイジアナ州では妊娠20週が経過した胎児を中絶した医師らを罰する法律が制定されていますが、今回の法案では、受精の瞬間からすべての中絶を禁止にするほか、女性に殺人罪を科すことを求めています。
 

 

基本的に、私は優生保護、中絶には反対の立場ですが、、、、極端っていえば、極端。

 

まあしかし、少子高齢化が進む日本では、

少ない子供しか生まれてこないわけだし、

リスクを避けたい

健康で

頭の良い子が欲しい

という気持ちはよくわかります。

 

遺伝子疾患のおそれがある場合、

高齢出産

などなど、

ある条件下では、

 

染色体異常や遺伝子異常を持つ、

受精卵の選別が可能になるように法令を整える必要があるのでは

とも思います。

 

しかし、なんでもいいとなると、

外見の美しい遺伝子をもつ人の精子(卵子)

記憶力がずば抜けて良い人の精子(卵子)

金髪の遺伝子をもつ人の精子(卵子)

などなど、そういったものを売買したりする事が可能では

困ります!?

 

いずれそうなる時が来るのかもしれませんが、、、

 

受精卵に人為的操作を介入するって、

なかなか難しい問題ですね。