こんにちは、訪問ありがとうございます。
本日は整数問題です。
簡単なようで、
論理力が試される重要な問題だと思います。
A3-B3=217
についてです。
217を素因数分解すると、7×31ですね。
A3-B3=(A-B)(A2+AB+B2)=217=7×31
と、ここまでは難なく来れますね。
というわけで
(A-B)(A2+AB+B2)の組み合わせは
(1、217)
(-1、-217)
(7、31)
(-7、-31)
(31,7)
(-31、-7)
(217,1)
(-217、-1)
の8組あるわけです。
8通りもやってられないなということで、
いかに、ここから「範囲を限定」して減らしていくかが
この問題のポイントだと思います。
いい加減な論証で、減らすと、
こいつ
良く分かってないで解答しているなと
ばれてしまうのです。
2005年の京大数学(理系)の問題ですね。
まず長男君はどこでならったのか、
A2+AB+B2 これは、正になるとすぐ分かりました。
何でって聞くと、この形は正ということをもうしっていると。
=(A+1/2B)2+3/4B2
と、スラスラーと書き始めました。
この形は正ということをもう頭に入っていると。
私の心の声「何、こやつ、なかなか賢いな。」
なんで、知ってるの?
と聞くと、
俺は、整数問題を結構解いているんだよと
なんか、偉そうですが
素直に関心しました。
私の解答は
y=x3
のグラフは、単調増加する関数であるから
A3-B3=217>0であるので
A3>B3
→A>B
であるといえます。
従ってA-B>0ということですね。
どちらにせよ。
(A-B)(A2+AB+B2)の組み合わせは
(正、正)
となり、負の整数を考えなくてよくなります。
ポイント①として、
なんとなく、(正、正)でなく
(負、負)は、ないよってことをきちんと示さないと減点です。
(A-B)、(A2+AB+B2)の組み合わせは
(1、217)
(7、31)
(31,7)
(217,1)
の4つになりましたね。
さらに、ここから範囲を限定させたいところ。
長男くんは
(A-B)と(A2+AB+B2)を大小をなんとなく、
(A2+AB+B2)の方が大きいだろとやっていたので、
ここで大幅な減点になると思います。
こういう、適当なところがダメなんです。
数学はもっと厳密な科目です。
ここら辺が、まだ、中学生だな〜という感じです。
テストなどで採点を受けて、減点をどばっとされないと、
答えがあっていれば良いやろ
的な、中学受験のような感じではダメなんです。
この大小をはっきりさせないとね。
(A-B)と(A2+AB+B2)
の大小を比べるなら
(A2+AB+B2)-(A-B)
を計算したり、因数分解するのですが
どうもやってみると、平方完成したりしても無理そうです。
これ以上、しぼれないかというと、
「整数問題では、2次方程式に持ち込んで、
判別式Dが0以上かつ、整数の二乗にならない
といけない
ということもよく利用します。
(A-B)=x
(A2+AB+B2)=y
とすると
xy=217
x,y、A、Bはすべて整数。
A=x+B
(x+B)2+(x+B)B+B2=y
Bに関する2次方程式とみて
Bは整数であるため
3B2+3xB+x2-y=0
D=9x2-12(x2-y)
=3{3x2-4(x2-y)}
=3(4y-x2)
(x、y)は
(1、217)→3×867=3x3x17x17
(7、31)→3×75=3x3x5x5
(31,7)→3×(-933)
(217,1)→3×(-47095)
であるから、
(x、y)=(1、217)と(7、31)
この時B=1/6{-3x±√D}
1、217のとき
1/6(-3×1±51)=8と-9=B
7、31のとき
B=-1と-6
A=B+xで
(A、B)=(9、8)、(-8、-9)、(6、-1)、(1、-6)
の4パターン。
私の解答は
f(x)=y=x3
のグラフは、単調増加する関数であるから
A>Bのとき、f(A)>f(B)
f(x)>0の時 x>0
f(x+2)-f(x)<f(x+1)-f(x)<f(x+1)-f(x-1)<f(x+1)-f(x-2)、、、、が成り立つ
f(10)-f(9)<f(10)-f(1)
f(x)を微分すると3x2乗である。
従って、xが1増えた時の変化量の差はだんだん大きくなる。
f(11)-f(10)>f(10)-f(9)
f(x)<0の時 x<0
f(x+1)-f(x)<f(x+1)-f(x-1)<f(x+1)-f(x-2)、、、、、が成り立つ。
f(-10)-f(-1)<f(-10)-f(-11)<f(-10)-f(-12)<f(-10)-f(-13)、、、ということ。
f(-11)-f(-10)>f(-10)-f(-9)、、、
ここで3乗の数を考えると、1、2、3と順にかくと
1,8,27、64、125,216、343、512、729、1000、1331
だから、103-93=271
93-83=217
73-63=169
①A>0、B>0の時
Aが1~6まででは、217以上になりえないので
Aは7以上
A=10の以上の時 最少となる103-93>271
となり不適。
よってA<10
従って、Aは7、8、9のどれか
A=9の時、B=8
A=8の時 B3=241
A=7の時 B3=72で整数解はなし
②A>0、B<0の時
このとき、
217>A3>-B3>0
Aは1~6までで
A=1 B=-6
A=2の時 B3=-209
A=3の時 B3=-190
A=4の時 B3=-153
A=5の時 B3=-92
A=6の時 B3=-1 A=6、B=-1
③A<0 B<0
A-B>0 のとき
-B3>0となる。
B=-10以下ではでは最小値となるのはB=-10 A=-9で
A3-B3=-729+1000=271
①と同様に0>B>-10
Aは負だから、-B3は最低でも217以上
Bは-6から-9
A=-8 B=-9
④A<0 B>0は負となり不適
答えは下線部です。
数学得意な方へ、
私の解答のここがおかしいということが
あれば、コメントお願いします。
独自解答なんで、なんかおかしなところあるかもです。