こんにちは、訪問ありがとうございます

 

研修指定病院では、

患者さんは研修医の練習台?

 

誰でも当たり前ですが、

 

採血、

点滴を取るルート確保

エコー

縫合

色々な病気の診察

検査オーダーの仕方

聴診

触診

視診

何をとっても初めてでは分かりませんし、

教科書を読んでもうまくなりません。

 

誰かで、練習を積まないと上達しないのです。

 

研修医どうしで練習するには限界がありますし、

見られたくないところ、

触られたくないところ

だってあるので、

他人で練習しなくてはいけないのです。

 

誰で練習するかって

「患者さん」ですよビックリマーク

 

採血、ルート確保なんて、失敗して失敗して

何度も繰り返して上手くなる。

 

縫合だって、最初は下手くそだし、

たまにしかやらなかったら

下手くそです。

 

縫合の練習するには、

ある程度の傷を負っている人の縫合が必要ですが、

 

○○病院外科外来で、

超ヘッタクソに縫合させて失敗したら、

その科の評判に関わるから、

させたくありません。

 

そう、

救急外来が、練習の場なんです。

 

男性でしか、心エコーしたことなければ、

女性でしたかったら救急外来だし、

ちょっと心臓の音が気になるので、

心エコーして良いですか?

とか、

胸が痛いなんて言われれば、迷わず心エコーです。

 

脂肪のつき方などで、見え方も違いますし、

 

操作方法や、計測も練習して上手くなるんです。

 

採血だって

成人でしかしたことなければ、

1歳児の発熱なんてきたら、

お、採血してみようかな?

って感じになったりしますしね。

 

縫合も下手くそがやると、マジで下手だから。

皮膚がピッタリ合わさってなかったり、

力のかけすぎで皮膚がより過ぎていたり、

なんだったら、失敗して皮膚を破けたり、、、

 

うわ!?

やべ!?

とか、内心思ったり、

上級医が黙って手を差し伸べてくれたり、

翌日整形外科外来で縫い直されたり、、、

 

恐ろしいことになりますが、

誰かが練習台になってくれないと

いつまでも上達しないから、

 

酔っ払って転んだとかいう

傷の人なんか、

 

上級医がそこの研修医、ちょっとこーい!

なんていうのが聞こえてきそうですね滝汗

 

そんな、人は平気で顔とかでも研修医に縫わせます。

 

私も縫ったよ。

研修医1年目に、酔っ払いを何人も。

 

出来上がり見て、うわ、下手だな〜とか思ってるからね。

 

過換気症候群なんて、

ハアハアして、息苦しくなった若い女の子なんて、

落ち着かせて、ゆっくり深呼吸させとけば

落ち着くから何もする必要ないんだけど、

 

動脈血ガスとか、とると、CO2が飛んで減っているです。

教科書に書いてあるんだよね。

呼吸性アルカローシスなんて、

 

そして、動脈血ガスを取る機会もあまりないから、

いっちょ、やってみるかなんていって、

鼠径動脈穿刺をしてみるわけです。

 

鼠径動脈は動脈の拍動を手で感じて、

ある程度深く刺さないといけなくて、

隣に鼠径静脈もあるから

やってみると失敗したりしてね。

 

血液の色を見ると

動脈は鮮やかな赤だし

静脈は赤みが少し黒ずんでるし

 

そういった見た目とか、感触とかね

試すわけです。

 

何度かすると、こんなことする必要ないなって勉強するんですけど、

夜間救急なんて、研修医、やりたい放題ですね。

 

でも、練習しているから、

本番の心肺停止時に血ガスとって、

なんて言われたら、

取れるわけです。

 

無駄な?血ガスを取る練習も無駄じゃないんですよね。

 

小児科医がいない救急なんて子供連れて行ったら、

採血の練習台になっちゃうかもしれないんです。

 

うお、むずーとかいって、

マジで血管細くて分からんじゃん。

ここかな?

あれ、来ないわ〜

なんて感じで

何回かやられちゃうかもね。

 

とにかく、研修医がいる救急病院は

下手くその練習が日夜繰り広げられています。

 

まあ、でも、練習するのに救急ほどいい場所ないけどね。