こんにちは、訪問ありがとうございます

 

 

 

私、過去に、コイン電池の誤飲について学会発表(地方小児科学会)した事があるのです。

 

ボタン電池は、過去にはもっとも流通した電池で、

 

ゲームウォッチって知ってるかな?

小さいおもちゃに使われる直径が1cm程度で、厚みが5mm程度ある電池です

過去にはLR44がもっとも流通してました。

 

アルカリボタン電池で、危険性は低いです。

 

ボタン電池とコイン電池を厳密に分ける必要はないのですが、

 

コイン電池は超危険です。

 

100円玉くらいの大きさと厚みの電池といえばわかりやすいでしょうか?

直径は2cm程度で、

 

起電力が高いリチウム電池です。

もっとも流通しているのが

CR2032です。

20は直径mm、32→3、2mmは厚みです。

 

これの何が危険かって言うと、

 

食道にひっかかるのです。

 

食道と聞いてもピンとこない人が多いでしょう。

 

食道はかなり脆弱な臓器です。

 

食道の厚みは大人で4mmです。

 

ペラッペラの臓器なのです。

 

そして、食道の近くに位置する組織は非常に重要なものが多いです。

 

大動脈、心臓、気管

といった、命に直結するものが近くにあります。

 

起電力が高い、でかいリチウムコイン電池を飲み込むと

 

喉(食道)に引っかかりやすく、

 

なんと、数時間で穿孔する恐れがあります。

 

穿孔して隣接する臓器に触れると、

隣接する臓器にも影響を及ぼします。

 

冒頭の子は、心臓に穴があき死亡しています。

 

↓食道→気管支を腐食した例

 

食道→大動脈の例

 

 

日本の事例はこちら

 

なぜ飲んでしまうか?

○赤ちゃんは、口に含んで物を確かめる習性があり、

乳児期→3歳くらいまでの児は、なんでも口に入れてしまう場合がある。

 

○しまったり、保管してあったり、蓋の中に閉じ込められている電池が、

壊れたり、棚から落ちてきたり、棚を開けて見つけたりといった

 

イレギュラーが起きると、子供が触れてしまうのです。

 

イレギュラーは、予測して、予防することは難しいです。

 

口に含んだだけで、出してくれれば御の字ですが、

 

飲み込んだら!やばいです。

 

対処法は、なるべくコイン型リチウム電池を使わない事ですが、

 

車の鍵やリモコン、こどものおもちゃなどに使用されています。

 

リチウムコイン電池の危険性をしり、

小さい子供さんがいる家庭では

その辺に落ちているような事がないようにしておきましょう。