こんにちは、訪問ありがとうございます。

 

今回は余事象(確率)の問題についてです。

今回は数学の内容なので、興味のない方はスルー推奨です。

 

中1長男くんの医学部受験対策

体系問題集 数学2 代数編

総合問題からです。

 

問題

1から9までの数が1つずつ書かれた9枚のカードがある。

この中から無作為に4枚のカードを取り出し、カードに書かれた4つの積をMとおく。

このとき、次のようになる確率を求めよ。

(1)Mが7の倍数になる確率

(2)Mが14の倍数になる確率

(3)Mが6の倍数になる確率

 

まず、余事象は「すくなくても1つが~の時、

そうならない場合を考えて、全事象から引くというやり方ですね」

 

これを覚えて使えるのは当たり前なのですが、

余事象を使わないで解くやり方も学んで欲しいのです。

+アルファとして、こうした考え方は間違えになるよ

というやり方も知っておいてほしくて今回は書きました。

 

余事象を使って解ける

だけでなく、時間がある今だからもう少し深く考えてみようというのが

今回のテーマです。

 

解答

素直に解くと、9枚から4枚をとる(順番なし)ですので

全事象は9C4=126通りです。

(1)Mが7の倍数

「7を1枚とり、残りは、8枚から好きな3枚を選べばよい

1×8C3=56通り 56/126=4/9が答え」

(2)14の倍数

その①「7を1枚 偶数を1枚選んで、残り2枚は何でもいい」と考える

その②「7を1枚 偶数1枚-奇数2枚  偶数2枚-奇数1枚  偶数3枚」と正攻法で考える

その③「7を1枚と偶数を少なくても1枚」と余事象で考える

 

 

いった方針が立ったとします。

②と③は正解にたどり着けますが、

①は一見正しそうですが、正しくありません。

どうしてかというと、偶数が1枚あればいいと考えると、重複してしまうからです。

 

その①(間違えた考え方)

7を1枚、偶数を4枚から1枚、

他は何でも(7枚から2枚引く)

 

1×4×7C2=1×4×21=84通り

 

この考え方の間違った所は、

7、2を選んで、1345689から2枚取るとそこに他の偶数が入る時があります。

7、2→4と6

これは、

7、4→2と6と重複してしまうからです。

従って、偶数が何枚入るかで場合は分けしないといけないのです。

 

その②のやり方になります。

7を1枚引いて(残りは偶数4枚、奇数4枚です)

偶数1枚-奇数2枚 4C1×4C2=24通り

偶数2枚-奇数1枚 4C2×4C1=24通り

偶数3枚     4C3=4通り

合計52通りですので、52/126=26/63が答え

 

その③が、余事象です。

7を1枚引いて、

14の倍数になる=少なくても1枚偶数を引く

ですので、

7を引いて、14の倍数にならない=すべて奇数を引くを考えれば

簡単に導けます。

7を引いて3枚奇数は

1×4C3=4通り。

7を引くと言う全事象は56通りですので、

7を引いて14の倍数にならない4通り

7を引いて14の倍数になる52通り

と先ほどより簡単に答えを出せるのです。

 

しかし、余事象は便利な考え方ですが、

その根本として、正攻法なやり方も学んでおくべきなのです。

 

(3)

 

6の倍数になる。

2の倍数と3の倍数の共通ですね。

 

正攻法では

6が含まれる場合と

6が含まれず、2の倍数と、3の倍数が少なくても1つ以上

を考えます。

というのは、2の倍数が1つ、3の倍数1、2、3つ

2の倍数が2つ、3の倍数が1、2つ

2の倍数が3つ、3の倍数が1つ

と考えていきます。

 

余事象で考える場合

ベン図でみますと、

2の倍数でない

3の倍数でない

を足すと

図のように全事象−6の倍数+2の倍数でもなく3の倍数でもないです。

 

ここで、2の倍数が4枚、3の倍数が3枚より、

(6はどちらにも含まれます)

そうではないには1、5、7の3つで

4枚取れば必ず2の倍数か3の倍数が入るので、

2の倍数でもなく3の倍数でもないというのは0通りです。

 

従って

2の倍数でもない+3倍数でもない=全通り−6の倍数

5C4+6C4=126−6の倍数

6の倍数=126−5−15=106通り  

答え 106/126=53/63

 

正攻法では

(6が1つ

6を含まない場合

2の倍数は3個

3の倍数は2個

それ以外3個です)

 

6を含む時

1×8C3=56通り

6を含まない時

2の倍数が1つの時、3の倍数1、2つ+それ以外から残り

3C1×(2C1×3C2+2C2×3C1)=27通り

2の倍数が2つの時、3の倍数が1、2つ

3C2×(2C1×3C1+2C2)=21通り

2の倍数が3つの時、3の倍数は1つ

3C3×2C1=2通り

合計106通り

としなければならないのです。

 

場合分けが少し面倒ですが、

時間はある今のだからこそ、

長男くんには、

すぐに余事象で答えを出すだけではなくて、

正攻法のやり方も身につけてもらおうと思っています。

 

冬課題テストはどうも、5教科合計点が457点で

学年2位だったようです。

1位は慶應さんだった様子です。

 

最近、なんか、反抗期で生意気が増してきていて

イラッとするんだけど、

私が中学生の時は

タバコを吸って、原付のって、12時ごろまで友人宅で麻雀したりで

うるせークソ婆とか言っていたので、

長男くん全然可愛いです💕