こんにちは、訪問ありがとうございます。

 

今回は、私の受験生時代の話です。

 

 

 

私も京大医学部を志した端くれ。

 

この子の人を刺すといった攻撃性はわかりませんが、

自分の実力不足を認める辛さは、痛いほど、痛いほど分かります。

 

とんでもないくらい、頭が良い人が世の中にいることも

思い知っています。

 

自分が逆立ちしたって、たとえ、自分だけ1日30時間与えられても、

いや、1日48時間与えられても、

学力勝負で勝てない相手がいるのです。

 

1つは、記憶力

時間をかければ、覚えられますが、

時間がかかると抜けていくのが記憶です。

 

2年かけて覚えると、初めに覚えたことは忘れていくので、

浪人したって、記憶量はただ、増えるばかりではないのです。

 

1つは、計算スピード

長男くんは、私も認める速さですが、

世の中には圧倒的な計算力を持ち暗算駆使して

パッパとついていけない速度で解いてしまう人がいます。

 

時間勝負の試験では、何年経っても追いつけるようにはなりません。

 

1つは、思考力

繰り返し問題を解いてパターンを覚えて、

ある程度初見の問題を解けるようになりますが、

答えを見て理解して、あ、これは私には捨て問だな。

20分で考えついて解けるもんではないし、

もう一度解いても、無理ぽいよ。

 

って、私が思う問題を、

初見で、スラスラ解いちゃう人いるんですよ。

 

私が医師として働いていた病院では

名大医学部を主席で卒業した研修医がいましたが、

3年目の小児科医である私がしらない事を知っていたり、

私の1個上の、これも東京医科大学を主席で卒業した小児科の先輩は、

小児科部長が知らない事を知っていたりするんですよね。

 

選択的緘黙「せんたくてきかんもく」

 

家などでは普通に話が出来るが、

幼稚園では全く話をしない

入院中にスタッフと全く会話してくれない

などで気づかれることがあります。

 

入院中に全く話をおしない幼稚園児がいて、

看護師全くコミュニケーションがとれず、

私は研修医2年目に、先輩医師が、

部長も???だったのに、

「選択的緘黙」ではないですか?

と、教えてくれたのです。

 

私は聞いたこともない言葉でした。

 

その後、それを知っているお陰て、2回ほど患者さんを診断して、

感謝されたことがあります。

 

賢い先輩のお陰です。

 

上には上がいる、

これは生きているれば、必ず実感するのですけれど、、、

挫折を味わい、それを認めれば、

すげー人いるな!!

と認めることが出来ます。

 

なんで、京大医学部を目指したかをお話ししましょう。

 

読者は知っていると思いますが、

私は中学では、勉強なんてほぼしない不良でしたから、

高校は偏差値60前半です。

ミッション系で女子が多いラブ

と鼻の下を伸ばして進学した高校です。

 

高校1年で引っ越して、

不良仲間がいなくなり、勉強したら、

私、学年1位だったんです。

 

数学ダントツ1位

英語科あるが、何度か英語も1位

生物、化学でも模試ではよく1位。

 

チヤホヤされ、

「京大医学部医学科」を目指したんです。

 

そして、

大学への数学(月刊誌)の学力コンテストや

Z会の京大対策講座のテキストを

学校で良く解いていたんです。

 

すげーのやってんな!

と同級生に言われて天狗になっていたんですよね。

 

そして、皆のいるクラスで

休み時間などに難問を解く自分が誇らしく、

 

女子たちにこれ教えて〜なんていわれ

それはそれは、楽しい高校生活でした。

 

大好きな、初恋の女の子とは、

一緒に勉強したり、映画を見に行ったりしましたが、

振られてしまって、

良い思い出です。

 

可愛くて、性格も良い子だったんだよね。

 

私を振らなければ、年収7500万の開業医の奥さんだったのに、

もったいない事したんじゃないのかな〜

 

さて、京大受験ですが

現役では、2回(前期、後期)で落ちて、

浪人も、お金のない家だから宅浪して、

女子もいないし、同級生もいなく

さみしい中

また、大学に合格して合コンとかして

頭いい、すげーーといわれることを夢見て

頑張りました。

 

しかし、ダメでした。

 

いや、1浪の時に分かっていたんです。

俺は受からないな、と。

 

数学がはまって6問完投できたりすれば、、

化学、生物はそこそこ行けたので、

英語をうまく英訳、和訳できれば、、、

 

そんなような、まぐれでもおきない限り、京大医学部は無理と

私自身認めていたんです。

 

それでも、東大と並ぶ、最高学府である京大に

行きたい。

俺を認めさせてやる。

 

そんな気持ちでした。

 

でも、ダメだったんです。

やっぱダメか。

 

私には無理だ!

 

それを認めて

別に、医師になるなら、どこでもいいなと、考えるに至ったんです。

 

諦めることは、

屈辱ですし、

高校時代の私を知っている人には2度と会いたくない気持ちでした。

 

地方国立医学部に合格し、

私を知るものがいない環境で、

大学生活は楽しいものでした。

 

劣等感など感じたことないし、

京大にも再びチャレンジする気持ちなどもなかったです。

 

京都に旅行に行ったときは、

嫌な気持ちを思い出しましたけどね。

 

挫折をすること、失恋すること

皆あると思うけど、

人生、自分の思う通りにはいかないからね。

 

己を知り敵を知れば百戦危うからず

 

です。

 

自分の弱さ、嫌なところ、悪いところ、ダメなところ

を自分自身が知り、

自分がそれを認めて、

対処しなくてはいけないんです。

 

それが、成長なんでしょうね。

 

少し、長くなりましたが、

 

この子の事件は、心に響きました。

 

この子も

己を知り敵を知れば百戦危うからず

 

だったんだと、思います。

 

自分を認めて、自分の中で、うまく対処できなかったんでしょうね。