こんにちは、訪問ありがとうございます。

 

私は、小児科をしておりませんが、

以前に見ていた母親や、食物負荷試験をしているので、

食物アレルギーの相談を受けにくる子たちが沢山います。

 

 

そこの先生、私の小児科診療に対する考え方と

結構違うので、

文句を言いたくもなりますが、

じゃあ、「ゆうくん」先生が、診てよ!

なんて、言われかねないし、言われても

小児科はやめたので無理だから出来ないのですが、

まあまあ、おかしいのです。

 

①多項目(36項目)アレルギー検査を行い、

それで陽性にでていると、平気で除去を指示する。

 

腹が立ったのは、1歳半くらいの児が、

保育園で蕁麻疹が出たり、たまに嘔吐するので

検査したら

米、大豆、牛乳、卵、小麦、ピーナッツ、マグロ

が陽性だから、全て除去してください。

 

6歳くらいになったら、負荷試験などして耐性を確認します。

 

お母さん、泣きそうな顔して私に外来に来ました。

鶏卵アレルギーの上の子を私が見ていたからです。

 

間違いなく食べられる

牛乳(粉ミルクで育ち、粉ミルクずっと飲んでて問題なし、今でもたまに飲む)

卵は食べて症状がでない。(上の子が卵アレルギーで私が見ていて、

食べさせ方を学んだため、早いうちから食べて症状なし)

食パン食べて大丈夫

ピーナッツ食べたことなしで不明

まぐろは、ツナなら食べて平気。刺身は食べたことなし。

 

豆腐、米が原因でした。

米のアレルギーは非常に少なく最近5年間で一人目です。

 

米と、ミルクしか飲まなくても、蕁麻疹が出た。

ミルクだけ飲んでも平気。

 

米は「ゆきひかり」に変更して

症状が出なくなり喜んでいたところ、

豆腐をあげたら出た。

ということで、

米は「ゆきひかり」

大豆製品除去で症状がおちつきました。

 

なんでも、全部除去したら、

食べるものがないよ!

 

負荷試験は1歳未満でも、出来ますよ!

 

って言うことで、腹が立った症例です。

 

その先生すごい太っているんです。

 

お前さんがアレルギー検査して、

全部出ているものを全部除去して暮らしてみろよ!!

 

っておもいます。

 

上の例は極端な例ですが、

そこの小児科でアレルギー検査すると

出ているものはすぐに除去の指示が出るので、

その後に私を受診する方がよくいます。

 

食物アレルギーガイドラインにも

多項目を除去する場合は専門医へってなってるのに、

開業して張り切って見れないものを

見ているのでしょうね。

そういう、いい加減なことをすると

かえって、評判が下がり、良くないとおもいますけど。

 

☆初めての熱性痙攣が起きたから、

今後のダイアップ座薬投与を指示し、

数ヶ月の予防接種を禁止

されていました。

 

私のところに来たので、

熱性けいれんガイドラインを見せながら

説明しました。

予防接種は、当日の体調に留意し、

問題なければ、接種可能です。

 

最終発作から、期間をあけることなく接種可能です。

間隔をあける場合は、長くても3ヶ月程度にしなさい。

ということで、数ヶ月あけなければできないというのは間違い。

 

発熱時のダイアップ座薬投与の

適応基準は

①15分以上の遷延性発作の既往

a焦点性発作または、24時間以内に反復する

b熱性けいれん出現前より存在する神経学的異常、発達遅滞

c熱性けいれんまたは、てんかんの家族既往

d12ヶ月未満

e発熱後1時間未満での発作

f38度未満での発作

 

①の場合と

②a〜fまでの2つ以上を満たした熱性けいれんが

2回以上反復した場合

 

がダイアップの適応基準です。

 

初めて熱性けいれんした児に、今後、熱があるたびに

ダイアップを入れ続けるのは

得られる利益より、害悪の方が大きい。

と考えられます。

 

アメリカ小児科学会の単純型熱性痙攣ガイドラインでは、

ダイアップによる呼吸抑制で、死亡者が今後出るリスクがあることに触れられています。

 

ダイアップいれると、フラフラになってしまう子もいて、

翌日の評価が、フラフラしているため、問題なしと判断できなかったり

ふらついて転んでけがしたり

必要ない座薬のおかげでかえって心配が増えると言うものです。

 

そもそも単純型熱性けいれんは、害のないものと

理解されていますので、

痙攣が起きれば心配になるのは当たり前ですが、

心配しすぎなくても大丈夫です。

(熱性けいれんを繰り返し起こしても脳にダメージは蓄積しませんし、

てんかんに移行する要因とはならないことが分かっています。)

 

ただし、熱性けいれんの原因が

髄膜炎や脳炎

代謝性疾患を持っていた

てんかんを持っていた

と言う場合があるので、全ての熱性痙攣が安全ではありませんが、

熱性けいれんというありふれた疾患に

全例、髄膜炎や脳炎を疑って検査する

代謝性疾患を調べるために、採血して調べることは推奨されていません。

長引いたり、様子がおかしかったりして、

見た小児科医がこれは普通でないと

判断した場合に検査を行います。

 

したがって、

翌日の診察で

ダイアップ座薬の影響でフラフラしている児などは

正しく評価する事が出来なくなるのです。

てんかんを疑った脳波検査も繰り返したり、

痙攣時の体温が低い場合などに

行う場合があるのみです。

 

熱性痙攣がどのくらいの頻度で繰り返す?については、

 

再発予測因子

○両親いずれかの熱性痙攣既往

○1歳未満の発症

○発熱後1時間以内の痙攣

○痙攣発作時の体温が39度以下

 

再発予測因子がない場合の再発率は15%

再発予測因子がある場合の再発率は30%

 

冒頭の1回目の痙攣の児は、

再発因子が仮にあったとしても、

70%は2回目が起こらないのに

今後、37、5度以上の熱があれば、

ダイアップ座剤を入れるなんて、

これから、何回入れさせるつもりなの?

と思います。

 

子供は発熱しやすいから、

真面目なお母さんは悩んでしまうし、

神経質に考えないお母さんは、

自然と37、5以上あればダイアップ座薬を入れるなんてバカバカしくて

しなくなることでしょう。

 

小児科医の判断は、その後のその児と母親に大きな影響を

及ぼすので、

出鱈目な小児科医にかからないことが重要です。