こんにちは、訪問ありがとうございます。

 

新生時期〜乳児における気になる所を考えていきます

 

今回は新生児の1ヶ月健診についてです。

 

目で見ると、一瞬で判断していますが、

文字に起こすと大変ですね。

なかなか、進みません。

 

顔面、頭部をcheckが終わると、

私は首と腋の下を伸ばして確認します。

 

腹部は、

張りをみます。

だいたい、風船のように張っています。

 

⭐️空気を飲んでしまってゲップが出来ないと、

腸管は空気で満たされます⭐️

 

ゲップは、大事ですが、1〜2ヶ月時は上手に出来ない児が多く、

お腹はパンパンが当たり前です。

 

「の」の字に腹部、マッサージをしましょう。

コツは、両手で強めにお腹を押すことです。

お腹が半分くらいは凹むようにしましょう。

 

泣くと、お腹に腹圧がかかり押せなくなりますが、

機嫌が良い時は楽に押せるはずです。

 

2分くらい繰り返してしてあげましょう。

 

※飲んだ直後はお腹にミルク、母乳はたくさんはいっているので、

やめましょう。

 

マッサージを上手にすると、

している間にオナラがブーブー出たりします。

 

腸が動いている証拠ですので、

上手にできている証です。

 

便秘気味で毎日数回以上うんちがでない場合も

念入りにおこないましょう。

 

この際に腹部に弾性のあるしこりがないかcheckしましょう。

右腹部の肋骨の下には肝臓があり、通常はほとんど触れません。

 

○先天性代謝疾患、肝芽腫では、肝臓が腫れるので、マッサージで

触れるものがないかcheckです。

 

○腎芽腫(ウィリムス腫瘍)、神経芽腫なども

新生児期からある場合があります。

腹部に腫れものがないかマーサージでcheckです。

 

私は、腹部の触診では、

これでもかとゆうくらいに腹部を押しますが、

こうした悪性腫瘍が隠れていないかcheckしているのです。

 

まあ、お腹は大抵、おへそ以外では問題見つかりません。

 

次は鼠径部です。

 

⭐️鼠径ヘルニア⭐️

を必ずcheckです。

太ももの付け根が、

腫れている。

腫れたり、引っ込んだりする

腫れてはいないが押すと、弾性あるものを触れる。

 

こう言った場合は、すぐ小児科で診てもらいましょう。

鼠径ヘルニア以外でも、精索水腫でも腫れることがあります。

 

続いて、男児は

おちんちんをcheck

包茎が普通です。

逆に言えば包茎でない場合は病気がかくれていることがあります。

おちんちんの先に外尿道口がない、尿道下裂がある場合があります。

 

玉袋に玉が二つあることも確認してください。

ない場合は意外にあります。→停留精巣

 

1歳くらいまでに手術することがあります。

 

 

精巣が大きい

→陰嚢水腫 だいたいは自然と小さくなるので心配無用

→陰嚢内にヘルニア  腸が陰嚢(玉袋)にでてくることもあります

この場合は小児科受診です。

 

陰嚢が異常に小さい→精査

 

女児、陰唇癒合症は比較的頻度が高いでしょう。

ぴったりくっついて離れない状態です。

おむつを変えるたびごとに

親の手で優しく剥がしてあげましょう。

剥がさないでおくと、剥がしにくくなります。

 

 

※大学病院で生まれた早産の双子ちゃんがいました。

その後、近くの中核病院でしばらく大きくなるまで入院してました。

 

その後しばらく、別の医療機関で予防接種をしていたのですが、

私のところに7ヶ月くらいで受診しました。

 

はじめての赤ちゃんは全身を診察するのですが、

双子の一人だけ、包茎ではなかったのです。

 

ん?んん?と思い、

おちんちんをよく見ると、

おちんちんの先におしっこが出るための穴がありません。

 

そうです、尿道下裂だったのです。

ちかくの小児科が見過ごすだけならまだしも、

大学病院小児科、中核病院小児科でも見過ごされていることに

びっくりしました。

 

親も私が見たことで大変感謝されていましたが、

どうして今まで気づかれなかった?と怒っていました。

単に、おちんちんなんて、見なかっただけなのでしょう。

手も汚れるしね、、、

 

さすがに、私もウンチまみれの時はお股は見ませんし、

おむつは診察後に変えてもらっています。

そこで、オムツ交換なんだと言うと時間がかかりますので。

 

診察前におむつを変えておいてもらうのがベストです。

 

今回はここまでです。