こんにちは、訪問ありがとうございます。
新生時期〜乳児における気になる所を考えていきます
今回は新生児の1ヶ月健診についてです。
今回もまだ顔面中心です。
本当は、前回に書こうと思った事を1つ忘れていました。
赤ちゃんは目ヤニや涙が出やすいのです。
目と鼻をつなぐ、涙の通り道を
鼻涙管と言いますが、
ここが生まれつき詰まりやすい赤ちゃんがいるんです。
○鼻涙管閉塞症と言います。
放っておくと治る子がいますが
いつまでも治らない児もいます。
涙嚢マーサージしたり
とりあえず、抗生剤も目薬を出したり
目に使えるクリーンコットンでこまめに拭くように指示したり
しますが、
最終的には眼科の先生が水を通してくれると治ります。
私、眼科のことはよくわからないのですが、
6ヶ月位まで治らないと、眼科に行くようにいっています。
涙嚢マーサージで、ほとんどは治ると↓にかいてあります。
仕方などは下記を参照にしてください。
○赤ちゃんの逆さまつげの訴えも多いです。
眼科領域で、私自身もどうすべきかよく知りません。
この際、少し調べたところ、
二つほど見てみましたが、
放置(様子見)で問題ないみたい。
感染など繰り返す場合は眼科にいってみてもらいましょう。
耳のトラブルって結構多いんです。
まずは外観から。
○副耳
耳の周りにコリッとした出っ張りができることがあります。
不思議なことに副耳が頸部にできることがあります。
手術
すればとることが出来ますが、あったところで見た目以外の問題はありません。
手術はこどもの場合は動きますので全身麻酔で実施となる場合がほとんどです。
全身麻酔が危険でないと判断される年齢で手術を行います。(施設差あり)
幼稚園くらいになればやれると思いますが、0-1歳程度でやることは
あまりないと思われます。
〇折れ耳
1歳から2歳を過ぎると手術しないと治らなく、なりやすいですが、
矯正器具、綿球などで固定していると、いい形にもどることがあります。
小児科でも綿球テープなどで固定してくれる場合がありますし、
形成外科があれば、矯正器具を作ってもらうこともできます。
〇耳瘻孔
意外に多くて、本当によく見かけます。
よく見かけすぎて忙しいときはついスルーしてしまうことがあるくらいです。
耳の横にある小さい穴です。
感染源となることもあります。
繰り返し感染を繰り返す場合は手術します。
私が研修医の頃は大人の耳瘻孔手術に入ったことがあります。
感染起こすと熱も出ることもあるし、
その穴の周囲が赤くなり腫れあがります。
赤ちゃんは、ほとんど、様子見で大丈夫です。
〇耳の周囲の湿疹、耳切れ
赤ちゃんの耳のまわりの湿疹は、洗い方にほとんどが原因があります。
1,ほとんど洗っていない場合
2,綿棒ですこしふく程度
3,沐浴後にほとんどふき取らない
4,泡やせっけんカスがきれいに洗い流れていない
などが原因です。
良く泡立ててあらい、泡を洗い流して、良く拭き取ればほとんど
耳の湿疹のトラブルはおきません。
耳の裏側も良く洗い、良く流し、良く拭き取りましょう
★あかちゃんの耳に水が入ってしまうことが心配★
というお母さんが多いですが、
ほんの数か月前まで、お母さんのおなかで羊水に浸かっていたのが
あかちゃんです。
水をじゃんじゃん耳にいれなければ、多少水がかかっても平気です。
シャワーを顔にかけて、
耳までながれてくる水を利用して
自分の指の腹をつかって洗ってあげましょう。
怖がらずに洗ってください。
耳の裏も良く洗って良く流してね。
そして、沐浴後にしっかり、水分をふき取ってください。
それだけで、ほとんど起こらなくなります。
じゅくじゅくしたり、湿疹ができた場合は
小児科や皮膚科に行って、外用薬をもらい、
一度きれいに治してしまいましょう。
耳切れがあると、
アトピー性皮膚炎?
と疑うお母さんがいますが、
赤ちゃんの場合はアトピー性皮膚炎でなくても、
洗い方が悪いだけで起きてきますので、
まだ、その心配は早いでしょう。
今回で、頭部は終了です。(たぶん)
次回からは、首や体、四肢について書こうと思います。