こんにちは、訪問ありがとうございます。
新生時期〜乳児における気になる所を考えていきます
今回は新生児の1ヶ月健診についてです。
今回は顔面が中心です。
頭をなでなでしたあとは、
聴診します。
心雑音に特に注意します。
気になれば心エコーですが、
一般の方向けブログなので割愛します。
ついで、顔面をよく観察します。
①もっとも多いのが乳児脂漏性湿疹。
顔にニキビみたいなブツブツ、
赤い湿疹がぶつぶつなどよく出てきます。
あわ立てて洗浄し、気になるほどなら
弱いステロイド外用です。
前回も言いましたが、女性ホルモンの影響なので、
治ってもまた出てきます。
4〜6ヶ月程度までに落ち着くことがほとんどです。
顔だけでなく、
四肢、体幹がザラザラして、赤みがある場合は非常に注意が必要です。
何もしなければ、アトピー性皮膚炎になってしまう可能性が高いです。
そういう場合は↓です。
②顔のサーモンパッチも気になるお母さんが多いです。
額にV字型の赤アザ
瞼の上の赤アザ
鼻の下の赤アザ
です。
消えてくる児がおおく、心配は入りませんが、
消えない子も中にはいます。
そういう場合はレーザー治療が出来ますので、
レーザー治療をしている皮膚科に相談です。
(私とは全く無関係もクリニック様です)
非常にありふれているもので、病的なものではないために、
産婦人科などでは、スルーされていることも多いので、
私はイチイチ説明しています。
③血管腫
血管腫とは隆起した赤いアザです。
隆起しないタイプもあります。
押すと一時的に色が消えることが特徴です。
顔面の血管腫は治療を推奨します。
特に、目の周りは強く推奨します。
早ければ早いほどいいため、
1ヶ月でも受診してみてもらいましょう。
1、内服治療
最新の治療ですが、低血糖のリスクが若干あるために、
処方できる医院は限られます。
導入時に数日入院することも多いです。
目の周りの血管腫は内服を推奨します。
神奈川こどもの先生の講演資料
http://www.kanagawa-syounihokenkyoukai.jp/images_mt/babaisi%20%281%29.pdf
2、レーザー治療
という方法もあります。
デカくなって目が見えにくくなる
デカすぎて、普通じゃない
(顔だから、目立つ)
→内服治療
そこまでではないけれど、
見た目が気に入らないなんて場合は
レーザー治療を行うことが多いです。
昔ながらの手軽にできる治療がレーザー治療
内服は、普及することが望まれるが、
ごくわずかながらリスクがある治療法です。
どちらもするにしたって、
乳児期早期に増殖して増えることが多いので、するなら早めの治療がいいです。
ただし、目立たない位置の小さい血管腫は、
積極的にしなくてもいいかなと、個人的には思います。
あくまで、美容的なものだけですので。
自然と目立たなくなることもあります。
顔面の大きな血管腫は
スタージ、ウェーバー症候群の場合もあり、
なんにしろ皮膚科か小児科です。
③ほっといても消えない母斑
1、太田母斑
目から顔面の斜め上にかけての青アザです。
(顔面の上半分、外側にできます。)
放っておくと一生残ったりしますので、
レーザー治療を勧めます。
よく見ると目立たず、うっすらある程度でも
治療によりもっと薄くすることが期待できます。
☆問題ない湿疹☆
稗粒腫
はいりゅうしゅ
目の周り、口の周り、鼻の頭にできる
白いブツブツです。
問題ないものです。
(私とは無関係のクリニック様です)
今回はここまでとします。