こんにちは、訪問ありがとうございます。
新生時期〜乳児における気になる所を考えていきます
今回は新生児の1ヶ月健診についてです。
今回は頭皮を中心にしています。
(私が頭から見るためです、、、)
①まずは全身の色、筋緊張を見ます。
黄色っぽいと黄疸が疑われますが、
眼球の白い部分が白ければok
黄色ければ、黄疸の疑いです。
ただ、退院時より黄色みが減ってれば大丈夫でしょう。
筋緊張は、
ダラーとしてなければ大丈夫です。
ダラーとしていると、
抱く時にグニャッーとして持ちにくくなります。
→筋緊張低下が疑われれば、小児科へ受診しましょう。
両側の眼瞼下垂も注意です。
片側でも経過観察です。
眼瞼下垂とは、まぶたがさがり、黒目の一部を覆っている状態です。
片側だけだと左右差があり気付きやすいです。
→小児科へ相談(眼科でも可)
②頭部を全体に触っていい子いい子します。
頭皮では、コブがあるかみます。
産まれた時のコブが1ヶ月健診でも残っている時もあります、
その場合は硬さも触ってcheckします。
骨のように固まってきていれば、
石灰化頭血腫です。
そうなると自然に治るかはわからず、
治らず骨の一部みたいになってしまう子もいます。
少なくても数ヶ月以内に治ることは有りません。
吸引分娩などで、血腫が大きと、
吸収されずに骨みたいに硬くなる子が
一定数います。
つづいて大泉門の大きさや張り具合もかるく触ってみます。
脱水では凹み、
頭蓋内感染症では膨らむなどといわれます。
ついでに向きぐせによる頭の形の不均衡がないか、触ります。
不均衡がある
→いつも接地する部分が平らになっている
場合があります。
そう言った場合は、
向き癖をなんとかしましょう。
むきぐせの対処法についてです。
1、斜頸がないかcheckします。
首にしこりなどあれば、筋性斜頸が疑われます。
小児科で診てもらいましょう。
2、斜頸が原因でないとき。
0〜1ヶ月時は頸を自由に回転することが難しいため、
こまめに向きを変えてあげましょう。
2ヶ月くらいになれば、首を振って向きを変えられるようになります。
音がする方向を向く
光が当たる方向を向く
親がいる方向を向く
ことが多いので、
いつも向く方を壁際にして、
反対側から声かけする、などすれば
反対側を向きやすくなりましょう。
ドーナツ枕で、いつも接地する部分を守る
背中に軽くタオルを当てて、体を斜めにして
地面に当たる部分をずらす
などの対処法もあります。
なお、出来てしまった頭の形の変形は
ヘルメット療法などしないと
治すことは難しいと思います。
むきぐせに変な頭の形にならないように注意です。
どうしてもという時は↓です。
③頭皮の皮膚トラブル
1、1番多いのが乳児脂漏性湿疹
頭皮など毛髪がある部分は、
カサブタ、フケみたいになります。
脂が乗って黄色味を帯びたりします。
○あわ立ててよく洗う
○脂を柔らかくするために、ワセリン、オリーブオイル、馬油などを
塗り込んでから、洗うと効果が増します
○ステロイド外用を塗布する
などします。
乳児湿疹は母から受け継いだ過剰な女性ホルモン
などが影響して出ますので、3〜4ヶ月ごろには落ち着く子が多いです。
一旦良くなってもまた出てくることも多いです。(ホルモンの影響)
なかなか治りにくい子も散見します。
2、頭皮の先天的脱毛斑には要注意
先天的な脱毛が原因だったり、
脂腺母斑のこともあります。
脂腺母斑は放置すると、いずれ腫瘍がでてくることがあるので、
要注意です。必ず皮膚科でfollowが必要です。
たまに見かけます。
3、頭皮のあざ。
後頭部や頭頂部にできる赤いアザは
ウンナ母斑です。
病的意義はありません。
消えたり、消えなかったりです。
ありふれたものです。
画像はGoogleで「ウンナ母斑」と検索すれば
たくさん出てきます。
頭部の皮膚
によく見ると黒くて丸いアザ(10cm大)がある
場合も要注意です。
髪の毛があるため、注意深くみないと見落とします。
巨大色素性母斑
頭部はよく見ないと気づきにくいです。
私も1例経験があります。
今回はここまでです。