こんにちは、訪問ありがとうございます。
新生時期〜乳児における気になる所を考えていきます
今回は新生児のおへそについてです。
①臍のヘルニア
簡単に言えばでべそです。
ヘルニアとは腸管が、臍の筋肉のすきまから顔を出している状況です。
画像が見たい方は↓
(私とは全く関係のない医院です)
腸が飛び出ているため、
押したり、つまんだりすると
腸管特有の感触があります。
「ぐちゅぐちゅ」「ぶちゅぶちゅ」
といったような水気を含んだような感触があります。
筋肉の隙間から腸管が飛び出ているだけなので、
押すと戻りますが、しばらくするとすぐ元にもどったりします。
泣いて腹圧がかかると余計に飛び出てきて
泣く力が強いと、筋肉の隙間が広がり、ヘルニアが大きくなる可能性もあります。
自然に放置しても、自然と筋肉の隙間が閉じる場合もありますが、
圧迫療法をした方が、早く、きれいに治ることが多いと考えられます。
そんなことしても、意味ないよ!
って小児科医や小児外科医がたくさんいますが、
圧迫療法を実践している小児科医や小児外科医は、
やらないより、やったほうが効果があることを
知っています。
小児外科学会でも圧迫療法の効果を認めています。
小児科学会雑誌でも、
圧迫療法をお勧めする記事が掲載されたことがあります。
私も圧迫療法を実践していますが、
今まで放置で良いと思っていた
中核病院の小児科医(男)の子供を母が連れて受診した時に、
臍ヘルニアがあって、圧迫療法というのがあってやると早く治りやすいけど
してみますか?と母に了解を経て実施したところ
1~2週間後に治癒し、お母さんに喜んでもらいました。
その小児科医の先生も自分の子でやってみて、数か月治らなかったのが
圧迫療法しただけですぐに治ったことを身をもって体験したはずです。
こんな、文句をいうといけないのですが、
その中核病院の小児科医で、偉そうな奴がいて、
そこで出生して、1か月健診で
臍ヘルニアについて相談したら、
「アイドルにでもさせたいわけ?
そうでなければ、お臍くらいほっとけばいいでしょ」
なんて言われて私の所へ相談にきた母親がいました。
もちろん圧迫療法して良くなりました。
アイドルにならなくても、でべそ嫌でしょ、、、
また、中核病院で働いている産婦人科医(男)がいて
子供が産まれて、その子の母が
私の所に受診したら、臍のヘルニアがこれまたありました。
住所が医師公社となっているので、
お父さんは何かの医師なのですか?ときいたら
私と主人とも産婦人科医ですと
答えました。
臍のヘルニアについて、圧迫療法について説明して
やってみますか?
というと、最初は否定的でしたが、
小児外科学会なども勧めていますと説明し
まずは試してみましょうということでやると
これまた2週間で見事に引っ込みました。
小児科医、産婦人科医の赤ちゃんが二人とも2週間で治癒したことが
影響してなのか
ほどなくして中核病院でも臍ヘルニアの圧迫療法が始まりました。
ただ、みんながやればすぐに引っ込むわけではありません。
実際6か月実施しても引っ込まなかった例もありますし、
何もせずに放置しても引っ込む例もあります。
ただ、うまくいく例は1か月もしないうちにきれいに引っ込むこみます。
臍のヘルニアの大きさにあった
おおきい綿球、小さめのスーパーボールを詰めて、
防水テープを上から貼るだけです。
テープをはがすと
赤ちゃんの皮膚が剥がれますので、
頻繁にテープを貼り換えると、皮膚がかぶれます
7~10日程度ごとの貼り換えなら、かぶれることはほとんどありません。
あまり大きいヘルニアだと、
自分でやると腸管を挟み込んでしまうおそれがあるので、
小児科などでやってもらってください。
また、ヘルニア(脱腸)大きいと、
すきまが閉じて腸管がでてこなくなっても
腸管を覆っていた皮膚が、中身の腸がなくなっても残り
皮膚がたるんで、見た目はやはり出べそになります。
そうなると、それを直そうとするなら小児外科に相談するしかありません。
なんにしても、臍ヘルニアは早くから圧迫療法をすることで
ひどくなることを防げますし、早く治る可能性が高くなるので
やってみることをお勧めします。
否定的な医師は
やり方をしらなくてできない
やった事がないから効果を知らない
だけで、要は知識不足でやっていないだけだと思います。