こんにちは、訪問ありがとうございます。

 

新生時期〜乳児における気になる所を考えていきます

 

今回は新生児のおへそについてです。

 

①おへそのトラブル

産院を退院後毎日アルコールや謎の白い粉で

お臍の処置をお願いされることが多いと思います。

 

いつまでやったらいいのか、必要なことなの?

って疑問に思う方もいるでしょう。

 

1、臍の緒が取れるまでの間(10日くらいまで)

臍の緒というのは、赤ちゃんにとっては異物です。

異物があると、感染が成立しやすくなります。

 

水分を拭く、綿棒で吸い取ってから、

アルコールで消毒する

 

加えて、亜鉛華単軟膏を塗布し乾燥を促すと

細菌が繁殖しにくくなります。

 

亜鉛華単軟膏がない場合は、

シッカロールや、ベビーバウダーで代用できます。

 

※亜鉛華単軟膏

シッカロール

ベビーバウダー

は、皮膚を乾燥させるもので、

水分を取ることで、細菌の繁殖を防ぎ皮膚トラブルの予防になります。

ただし、赤ちゃんの肌は保湿された方がいいので、

おへそ、おまた、腋の下、首のしわ

など水分が残りやすいところにだけ使うのが良いです。

 

臍の緒が取れるまでは、

細菌感染に注意して

アルコール消毒

乾燥

の2点を心掛ける

 

2、臍の緒が取れた後

アルコール消毒よりも乾燥が重要になります。

 

じゅくじゅくしている場合は、

まだ消毒

 

最も重要なことが乾燥です。

 

※亜鉛華単軟膏

シッカロール

ベビーバウダー

を1日3回程度塗れば、

数日以内に乾燥してくるでしょう。

 

これを1週間もすれば十分だと思います。

 

②上記をしていても、おへそが乾燥しない。

赤い芽があって、すこしじゅくっとしている。

 

これは、臍肉芽腫が疑われます。

 

治癒の過程で不良組織ができてしまっていて、

そのままでは治りません。

 

リンデロンVG軟膏でも塗れば、通常は4〜5日程度で治りますが、

 

大きい肉芽は切除した方がすぐ治ります。

 

糸で縛ってきる。

ピンセットでつまんでとってしまう。

 

昔の方法では、硝酸銀で化学的に火傷をさせて、

食塩水で処置後に中和する

なんてことも以前は、していました。

 

治らない場合は、

小児科医または、産婦人科医でも

たいがいは、なんとかしてくれるでしょう。

 

なんにしろ、1ヶ月も、おへそのじゅくじゅくとした

感じが取れないのは、異常です。

 

産院や小児科で診てもらいましょう。

 

次回は、臍のヘルニアなどについてです。