こんにちは、訪問ありがとうございます。

 

今回はポウ先生の話の時に少し出てきた女医さんについてです。

ポウ先生はこの頃はまだいませんでした。

 

私は当初は小児科医として働いていましたが、

1年くらいで、診療部長になってくれ、理事になってくれ

といわれ、世間知らずだった私は、

なんとなく分かりましたと、

深く考えずに承諾してしまいました。

 

給料でも増えるのかな?

と期待しましたが、月収は1円も上がらず、

もともと賞与などなかったので、

責任だけ増やされて、昇給ゼロでした。

 

この病院、

老人をみる療養施設が2階にあるのですが、

産婦人科医2名(理事長、院長)とダメ女医(今回の主人公)

が交代で見ているようでした。

 

ダメ女医さんは、

北海道で外科医をしていたのを、

産婦人科医?!として雇ったようですが、、、

九州まで来てくれる医師は、全国で探してもなかなかいなかったようです。

ちなみに常勤です。(午前中こないけど)

 

発熱した、おばあさんがいて、

忙しくて他の医師が見れないから私に見てくれと

初めて、療養病床に足を運んでみました。

 

どんな人かわからないためカルテを見せてもらうと、

 

週に3回くらいしか記録がなく、

ほぼ読めない字で、

著変なし

程度の1行くらいしか書いてありません。

字は、蛇がニョロニョロって感じで、

解読は慣れた看護師しか無理です。

 

内科から、生命に関わる治療が特にないと、

あとは定期薬を飲ませて、ここで、最後の時を迎えるまでいるような

患者さんばかりで、

内服は、以前にもらっていた

内科の薬をそのままずっと出すだけ出て、

産婦人科医とダメ女医は

週に1〜2回ちょっとみて、

著変なしなんて書くだけです。

 

そして、お亡くなりになると、

理事長は、空きがあるから、

どこか内科の先生から、うちに移せるような人がいないか

探してなさい

なんて、しょっちゅう朝の休憩室でやっています。

 

わたしは、理事長に、

死んだらすぐ変わりを探すのではなく、

長く生きてもらうように管理するのが、

良いのではないかと伝えました。

 

要するに、きちんと内科を勉強し、

回診をこまめにして、管理をきちんとしなさいよって事です。

 

私は熱が出た時のフローチャートを

作り、

熱源探索、

尿検査、炎症反応検査、

基準を満たせば、血液培養

など

看護師がそれに従って

検査や医師に指示を仰ぐことは出来るように

しました。

 

っていうか、

ダメ女医にきちんとやらせろと言うことで、

ダメ女医、午後2時くらいからしか来なくて、

6〜7時くらいには帰ります。

しつこいですが、常勤です。

 

夜な夜な、飲み屋街に出没していると言うことも聞いています。

 

私は、8:30〜17:30くらいまで毎日出勤し

日曜当番位は8:30〜19:00くらいまで月に1回勤務あります。

日曜在宅当番医は、点数がかなり優遇されているので、

1日で40〜50万は利益を出せます。

超混みますし、ぐったりするほど患者さんをみて

半分くらい、私に支払ってくれと思っていたのですが、

 

当時の私の月収が125万

ダメ女医月収100万

 

すなわち、当時の私の考えでは、

日曜日に25万稼ぐから、

平日の給料は、このダメ女医と一緒か?!

と非常に腹立たしく感じました。

 

私は、診療部長にさせられたことから、

ダメ女医改革に乗り出しました。

 

次回に続きます。

 

次回はダメ女医が弁護士を雇い、

私と病院と対決する姿勢をみせてきます。!