こんにちは、訪問ありがとうございます。

 

今日は、とんでもない小児科医の話の最終話です。

 

今は70超えて小児科医を辞めていますが、

つい数年前まで現役でやっていた実在する小児科医の話です。

 

名前は、ポウ先生と呼ばせていただきます。

 

私が実際にポウ先生と一緒に勤務したのは半年くらいです。

私は前病院を辞めて、開業しました。

 

私が辞めた後は、

ポウ先生と、

もうひとり、

理事長の友人で、

かつて、大学病院で小児科部長や

中核病院で小児科部長を歴任した小児科医が

週1〜2回外来をするようになりました。

 

私が辞めた後は小児科外来が減少し、

ポウ先生は理事長から、漢方薬だけでなく、

一般的な風邪薬も出すように言われ、

風邪薬も処方するようになりました。

 

私のところに来た、

前病院の門前薬局の薬剤師は、

患者さんは

私が辞めた後に蜘蛛の子をちらすように

逃げていったといってました。

 

この頃はまだ、急病センターで、

小児科外来を月に2回ほどしていたので、

お薬手帳を見ると、

ポウ先生が一般的につかう風邪薬を処方しているのも

確認できました。

 

何十年も信念を持って、

漢方医してたんじゃないの!?

と思いましたが、

それほど、患者が減って困ったことになったのです。

 

理事長の友人の先生は、しっかりした先生で、

経験もあり、ポウ先生に色々教えてあげていたそうです。

 

しかし、理事長の友人の先生は真面目な医師のため、

あまりにポウ先生が出鱈目であることに

業を煮やし

「ポウ先生と一緒に働いていると

自分の医師としての評判が下がる」と

怒って辞めてしまいますガーン

 

まあ、その気持ちは痛いほど分かります。

私も開業した後、前の病院で働いていたことは、

伏せていました。

○△病院で勤務していたなんて言って、

ポウ先生と間違えられたら大変不名誉ですので。

 

下記の症例は

看護師と母から聞いた話です。

 

ポウ先生が一人体制になってからの症例です。

 

★3歳児を殺しかけた最低診療ムキー

 

腹痛で来院した3歳児

 

自宅で腹痛が強く、食事が取れないということで、

ポウ先生を受診しました。

 

まあ、初日だし、

ポウ先生お得意も漢方でお茶を濁すことにしたようです。

 

胃腸炎には、腸を動かす作用がある

「六君子湯」

「大建中湯」

「五苓散」

など、漢方を使う、

外科医や、小児科医もまあまあいらっしゃいます。

 

それを完全否定するつもりはありませんが、

小児科領域では、

漢方を飲んでくれないことが多々あります。

 

お母さんが漢方は嫌だと言っても、

ポウ先生は、母親の言うことは原則聞きません。

 

これで、数日間

この3歳児はポウ先生を通うことになります。

 

翌日も来て、薬が飲めないと言うので、

ポウ先生は、注腸といって、

漢方薬を直接腸に流し込みました。

 

これで、大丈夫なんて言って、帰宅させます。

 

翌日も良くならない、点滴してくれと

受診しまして、

ポウ先生は点滴をして帰しました。

 

どんどん悪化し、ぐったりしてきて

4日目、ついに、母親は採血してみてくれと頼みました。

 

ポウ先生は、はっきり言って、

何も知識のない先生ですから、

胃腸炎の採血で、

どう言った項目を検査するのかわかっていません。

 

肝臓、腎臓、膵臓、電解質、炎症反応、白血球、血糖値、脱水

など色々見るべき項目はありますが、

検査を何出すか知らない先生なので、

炎症反応と白血球だけ検査しました。

炎症反応と、白血球は軽度上昇程度でした。

 

点滴をして問題ないねとこれまた帰宅させます。

 

やはり、ポウ先生の診療では納得できず、

この母親は日に日に衰弱する3歳児を

地域の中核病院の救急外来へ夜間に連れ込みました。

 

結果は、急性膵炎で、

なんとこの後、半年近く入院することになります。

 

母はもう少し遅かったら、命に関わっていたと言われ、

何でもっと早く連れてこなかったのか責められたというのです。

母の怒りは相当なものでした!!

 

このお母さんは、ポウ先生が来る前は私をかかりつけ医にしていたので、

おしゃべりなお母さんだったから、

私の所へ、兄弟の児などつれてくると、

私が小児科医をやめて見てくれなかったから、

子供が死にそうな目にあったとか

ポウ先生の文句をくるたびにいってきたり、

入院絶食となって、子供がかわいそうだの

前病院に苦情の電話をして、散々文句言ってやった

と、色々教えてくれました。

 

ポウ先生はこの件を機に、

理事長にお叱りを受けて、

数ヶ月後に医師を引退することになりました。

 

ついに理事長も、ポウ先生がどうしようもない

医師だと認め、

引導を渡したようです。

 

ポウ先生みたいな、

知識ゼロ

責任感ゼロ

思いやりゼロ

の先生は医師を辞めることが、

1番、みんなのためになります。

 

このような

残念すぎる医師は実在しますので、

かかりつけ医を信じすぎる、

なんとなく、近いからという理由だけで

ダメな医師の元へ通うのはやめましょう。