こんにちは、訪問ありがとうございます。

 

今日は、とんでもない小児科医の話②です。

 

今は70超えて小児科医を辞めていますが、

つい数年前まで現役でやっていた実在する小児科医の話です。

 

名前は、ポウ先生と呼ばせていただきます。

 

午前の小児科外来は私、

午後の小児科外来がポウ先生

午後の私は予防接種、健診業務をしていました。

 

超最低な医師の行動

地域中核病院から貧血の児が紹介状をもって、

ポウ先生を受診しました。

 

なんでも、肺炎か何かで入院した時に、鉄欠乏生貧血が分かったから、

そちらでのfollowを希望されたので、

お願いします。

 

というような感じでした。

 

ポウ先生は、

鉄剤なんて怖い薬飲む必要ないから、

治療いらないよ!

と言って、帰宅させたと

看護師が私に報告してきたのですガーン

 

診察についていた、看護師が、こんなことあったけど、

良いんですか?

と私に言ってきました。

H bは8台とかなりの貧血でした。

 

私が、患者さんのお宅に電話して、

治療しなくてはいけない値だから、

戻ってきてくれませんか?

と連絡しましたが、

中核病院で、治療の必要性を聞いていたのに、

鉄剤はこわいなんていう小児科医がいる所では

診てもらいたくない

と言って切られてしまいました。

 

そりゃそうだよね。

 

そこで、診療部長だった、

私は鉄欠乏性貧血の診断方法、治療方法、follow時の採血項目を

まとめ上げ、プリントにしてポウ先生に渡しました。

 

検査の判断の仕方、

検査の出し方

鉄剤の出し方、

良くなったかをどう検査し判断するか

をわかりやすくフローチャートを作って

これで、ポウ先生でも診れるだろ

と考えていました。

 

結果、数ヶ月後には、

ポウ先生がたまたま採血した児が、貧血Hb10未満がみつかったものの、

鉄剤はこわいから、飲まない方が良いと帰していたのを看護師から

報告を受け、私はかなり強めにポウ先生に叱責しました。

 

治療が必要な疾患に対して、

鉄剤が怖いという

意味不明ないいわけで

治療を放棄する

というのは、

医師として失格です。

 

鉄剤が怖い?!

意味が分からん。

 

鉄剤が怖いのは、一万歩譲って認めるとしても、

貧血は怖くないの?

 

乳児期の貧血は、

脳の発育に影響を及ぼすし、

重度の貧血では心不全にもなるし、、、

1歳前後で潰瘍性大腸炎だった児も過去に経験してます。

1歳未満で自己免疫性貧血で、生死を彷徨った症例も

以前の大病院ではありました。

 

あんたの、頭に中の知識欠乏が1番怖いわムキー

 

と思いました。

 

もう一人のダメ医師である外科医でうつ病を理由に

常勤にも関わらず、午前はこずに

午後から出勤するダメ女医さんも貧血で、大きなミスを犯しています。

こいつ、飲み屋街で深夜までよく飲んでいるんですよね。

繰り返しますが女医さんです。

見た目が可愛くないため、男は寄ってきません。

 

勤めている看護師さんの中学生の娘が

貧血でダメ女医さんにかかりました。

ダメ女医さんは、鉄剤を処方するのみで、

採血して良くなっているかどうかをfollowしていませんでした。

 

数ヶ月鉄剤を飲んで、follow中心になっていたのですが、

看護師さんが私に見て欲しいと言ってきました。

 

ずいぶん痩せているな。

と言う印象がありました。

生理も普通にあり、

生理による貧血かなと思いましたが、

採血してみると、

貧血であるものの、

フェリチンがあまり低下しておらず、

TIBCのもイマイチ上昇していない。

典型的な鉄欠乏性貧血では

フェリチンが12未満

TIBCは360以上に上昇します。

そして、CRPが5くらいあったのです。

 

しかし、やせていて、食も細いから

鉄欠乏で良いだろうと考えました。

 

翌月、

受診してもらい採血すると、

貧血の改善はイマイチ、CRPはやはり5くらい

熱もなく、腹痛などもない。

きちんと飲んでいるかを聞いたら、サボり気味だったと。

 

次はしっかり頑張って飲んでねと約束して、

また翌月。

先生と約束したから、

きちんと1ヶ月飲みました。

と今度は言ってくれました。

 

採血すると、

貧血の改善なし、フェリチン低下もなし、TIBC正常

CRPはやっぱり5くらいある。

なんか違和感を覚えて、

私は便潜血検査をするように伝えました。

 

看護師として働く母が便を数日後持ってきたのですが、

血便を認めていました。

 

腹痛はあまりない、食欲も基本ない

やせ願望もない、熱もない。

 

しかし、慢性的な血便が背後にありそうだ。

私は潰瘍性大腸炎、クローン病を

疑い、中核病院に、大腸ファイバーを

依頼することにしました。

 

紹介状を持って、

中核病院の消化器内科に受診すると、

そんなに心配することはないから、夏休みにしましょう。

私の返書には積極的に、炎症性腸疾患を疑う所見はないから、

3ヶ月後の夏休みに予約をとった。

メッケル憩室でもあるのかもしれません

という返事でした。

結局夏休みに大腸ファイバーを

行い、小腸型のクローン病が見つかり、

中学生という年齢だと中核病院では

follow出来ないから、

大学病院で診てもらうことになりました。

 

その後、治療が始まり食欲も出て、

体重も増え、母親と娘さんは非常に私に感謝していました。

 

鉄剤が怖いから、貧血は治療いらない(ポウ先生)

貧血があるから、3ヶ月鉄剤のんでおけ(ダメ女医)

こんな人たちは医師の適性がないのです。

思い出しただけで腹が立つのと、

自分は、きちんと診てあげて良かったと

心底ほっとしました。

 

診てもらう医師の程度の差って、

本当に重要です。

 

ポウ先生シリーズはまだまだ、続きます。