こんにちは、訪問ありがとうございます

 

しばらく前からRSウイルス感染症が流行して、

気管支喘息と診断される児が増えています。

 

正しい面もありますが、

正しくない面もあります。

 

気管支喘息は慢性の病気 数ヶ月以上持続する病気

RSウイルス感染症は急性の病気です。長くても1ヶ月未満です。

 

気管支喘息は急性発作がありますが、

RSウイルス感染は、

気管支喘息の急性発作に似た病状になります。

 

だからといって、

RSウイルス感染症によって、

一時的に、気管支喘息発作に似たような病状になっても、

それは、慢性疾患である気管支喘息になったというのは、

間違いなのです。

 

あくまで、気管支喘息は慢性の病気であるから、

 

今までも、繰り返し、気管支喘息発作が起きている方は、

RSウイルス感染によって、気管支喘息発作が引き起こされた。

というのは正しいです。

 

しかし、これまで、一度も喘息と言われた事がない方が、

RSウイルス感染によって、

気管支喘息発作みたいな病状になっても、

それは慢性の繰り返しおこる病気である気管支喘息とは診断しません。

 

何故なら、気管支喘息の診断基準は、

「繰り返す」ことが必要だからです。

 

初めての喘息発作みたいな状況ですぐ、

気管支喘息という小児科医は非常にありふれていますが、

間違いです!

 

慢性であることが、わかってから診断するのが、

気管支喘息だからです。

 

だから、(ホコリアレルギーによる未診断の)気管支喘息患者さんがいて、

押し入れで騒いだら、ゼイゼイヒューヒューいって、

病院にいったら、

非常に気管支喘息発作が疑わしいと医師は思っても、

それが初めてであるならば、

気管支喘息とは診断せず、

繰り返さないか慎重に経過観察していくものなのです。

 

ダメな小児科医はすぐ、気管支喘息と言ってきます。

 

気管支喘息は、慢性のアレルギー疾患であり、

気道過敏性が亢進しているから、

ウイルス感染(風邪をひくと)で、気管支喘息発作が起きてくるわけですが、

 

一度でもゼイゼイヒューヒューあれば、

気管支喘息であるわけではないのです。

 

RSウイルス

ヒトメタニューモウイルス

ライノウイルスなど、

気管支や細気管支炎をおこしやすいウイルス感染は、

気管支喘息患者でなくても、

気管支喘息発作に似た病態になり、ゼコゼコ、ゼイゼイしますが、

一過性のものですので、繰り返すことはありません。

 

逆にいえば、繰り返せば、気管支喘息と診断されます。

 

気管支喘息発作とRSウイルス感染の

臨床的な違いも私は感じています。

これはあくまで個人的な印象です。

 

気管支喘息発作(アレルギーが原因) 

発熱なし

吸入、ステロイドの効果が出やすい

ただし、重症化すると症状が治りにくい

 

気管支喘息発作(ウイルス感染が原因)

発熱することが多い

軽症でも、吸入、ステロイドが効きにくい

 

RSウイルスなど、細気管支炎(気管支喘息患者でない場合)

発熱することが多い(時には高熱)

吸入、ステロイドがほとんど効果が出ない

 

☆どれもこれも、寝て呼吸が浅くなると、酸素が下がりやすい。

つまり、夜中に悪くなる。

 

そうです、ウイルスによるものは発熱して、治療効果が出にくい

 

ほこりや犬アレルギーなどでおこる喘息発作は

熱も出ないし、治療が効きやすい

なぜなら、治療薬は、抗アレルギー薬がメインだからです。

 

食物負荷試験を500件以上、私は実施しています。

食物負荷試験においても、喘息発作はしばしば経験します。

しかし、熱が出た児を経験したことがありません。

 

だから、私は、アレルギー反応で熱が出ないと信じています。

でるとしても、せいぜい、微熱程度で高熱にはならないでしょう。

 

まとめ

RSウイルス感染によって

気管支喘息発作に似た病態でなりますが、

急性のウイルス感染であって、気管支喘息とは違います。

 

気管支喘息がある、人は、RSウイルス感染によって

気管支喘息発作がでます。

 

違いは、慢性の病気だから繰り返すかどうかが重要で、

喘息とこれまで言われたことがないのに、

すぐ、喘息発作だねと

簡単に言う医師は、眉唾もので

ちょっと、信用して大丈夫かな?

 

と私は疑問を感じています。