こんにちは、訪問ありがとうございます。

 

私は乳児健診を毎日しているのですが、

いざりっこの赤ちゃんを月に一度くらい見かけます。

 

いざりっこの赤ちゃんのとは、どういったものか

今回は説明したいと思います。

 

いざりっこ

とは、居座る(いざる、いすわる)、

○座って移動する乳児です。

座って移動できる月齢は10ヶ月以降になってからが多いです。

 

英語では、

シャフリングベビーshuffling baby

といいます。

 

見ている私は可愛いなと、思うのですおねがい

親は、変わった子だなと心配になります。

 

実は、すでに4ヶ月くらいから、

いざりっこは、特徴が現れ始めます。

 

多くのいざりっこは、寝返りしない子なのです。

どうしてしないかといえば、

力が足りなくて出来ないのではなく、

うつ伏せが嫌いなのです。

 

うつ伏せが嫌いなため、自分からうつ伏せになる

寝返りをしようとしません。

 

実は、

いざりっこでなくても、

うつ伏せをしようとしない赤ちゃんは結構います。

 

いざりっこは、うつ伏せが嫌いだから、

寝返りはしないし、

うつ伏せが嫌いで戻ろうとします。

 

ずり這いもほとんどの児はしません。

 

5ヶ月過ぎても、寝返りをせず、

6ヶ月を過ぎても寝返りをしない。

 

発達が遅い子だなとおもっていると

座り出すと、安定した力を発揮します。

 

お座りが好きで、動こうとしないため、

安定感があるのです!

 

通常の発達の児は、

7ヶ月頃になると、

お座りができ、

ずり這いもできたりできなかったりしますが、

母親の足の上に立とうとし始めます。

肩までよじ登ったり、立ちたがるようになります。

 

一方、いざりっこは、

脚を使うのが苦手です。

 

全く立とうとしない子が多いのです。

 

いざりっこでも立とうとする周辺群は、他の子と

あまり運動発達は遅れてきません。

 

中核群という、典型的ないざりっこは、

あぐらをかいたような姿勢を持ち上げてもします。

 

脇に手を挙げて高い高いをしようとしても、

足はあぐらの姿勢のままです口笛

 

9〜10ヶ月になると、

寝返りをしない、うつ伏せにならない、

うつ伏せしてもすぐにおすわりする。

つかまり立ちをしない。

立たせようとしても足を地面につけて立たない

ということが目立つようになります。

 

乳児健診になれた小児科医なら、

あー、いざりっこかな?!

とすぐにわかります。

ただ、いざりっこは座って移動するものをいうので、

9〜10ヶ月ではまだそれができない児もおおく、

経過観察になったりします。

 

その後、座って移動するようになるといざりっこと

はっきりわかります。

 

立つのが苦手なタイプですが、

その後、1歳までにハイハイするようになったり、つかまり立ちや、

伝え歩きを覚えて

いざりをしなくなる群もいますし、

1歳半位まで、歩き始めない群もいます。

 

いざりっこに似た仲間で、

 

寝返りで移動する群や

背ばいをする群もいます。

 

背這いはなかなかレアで私でも年に1人か2人程度です。

寝返りで移動するローラーはいざりっこより少なく、

背這いよりは多いと思います。

 

まあ、色々と可愛い挙動を示す乳児がいます。

 

いざりっこ、ローラー、背這いだから、異常発達ということは

ほとんどなく、

特異発達群といわれ、

ちょっと、他の子とは違うのだけど

異常ではないと解釈されています。

 

家族間で同様の傾向の児がいることもあったり、

聞けば母親は子供の時にそうだったということ、

あります。

 

なかなかユニークな移動なので、

動画など撮っておくと、

大きくなった時に

こんなことしてたんだよ〜

と言ってあげられると思います。

 

無許可ですが、

ネット上にあった動画をあげておきます。