こんにちは、訪問ありがとうございます。
子供が起こす事故について
実例を挙げながら紹介しています。
子供のいたずらや好奇心で事故が起こる例。
こどもは、母親の真似をして、
赤ちゃんの世話をしたくなります!
事故例:2歳の姉が哺乳瓶の
消毒剤錠の封を切って錠剤を出し、
それを9か月児の妹の口腔内に入れた。
その後、呼吸が苦しそうになったため
近医を受診し入院となる。
のどが焼けただれ、のちに気管切開となっています。
姉が世話焼きのつもりなのか、
小さい乳児になにかものを与えてしまう
ということは稀に報告されています。
○電池を口に入れて遊ぶ
体温計やキッチンタイマー、補聴器、おもちゃなど
身近なものの中に電池が入っていることは多いです。
きちんと蓋がしてあっても、
子供があけてしまったり、
しらずに開いたり、
壊れかけてきちんと蓋がしまらないと、
中から電池が出てきてしまいます、
不思議なことに電池を口に入れてみる子供
(特に1歳くらいの児)は思った以上に多いです。
飲まずに出す子がいる反面、
口に入れているとある一定の率で
飲み込んでしまう子がいます
電池の怖さは大きさでだいたい判断できます。
1円玉ほどあるコイン型電池はリチウム電池であり、
電力が高く
胃や食道に穴をあけてしまうことがある大変危険なものです。
小さいボタン型電池は直径が12mm程度の
LR44というアルカリ電池です。
危険性はリチウム電池よりはずっと劣りますが、
完全に安全ではありません。
事故例:午後0時20分頃、居間の引き出しに入っていた
電池(直径2cm)が1個不足していることに母親が気づいた.
その後、児(1歳2か月)が嘔吐し、さらに唾液様のものを3~4回吐き、
苦しそうにしていた.
このため母親は電池の誤飲を疑って救急車を呼び、
当院には午後1時15分に来院した.
食道に電池が確認され摘出したが
数日後の内視鏡再検査で
食道狭窄、食道粘膜の腐食・壊死が確認され、
胃瘻造設を行い経管栄養が開始された.
1円玉ほどあるリチウム電池は死亡例も報告されており、
決して児が触ることができない環境にしましょう。
(そういった製品は極力つかわないこと!)
私のしている救急外来に限って
電池誤飲何度も続き、
地方小児科学会で発表したことがあります。
コイン型の電池は大きく、食道につっかかりやすい。
海外の報告では、単三電池を飲んだと言う報告もあります。
私が経験した例では、
結婚指輪を飲んだ乳児がいて、
レントゲン写真にもばっちり写り、
毒性はないからうんちから出るのを待とう
と言うことになりました。
母は毎日出てくるまで、
うんちの中に指輪がないか確認したようです
そんなことにならないように、
気をつけていきましょう。
また、次回へ続きます