こんにちは、訪問ありがとうございます。
浪人生は合格率が、現役生よりも悪くなります。
これについて、考えてみたいと思います。
例えば、医師国家試験や薬剤師国家試験などは
国公立ではだいたい現役生の90%は合格します。
では1浪生の合格率はどれくらいでしょうか？
過去に聞いた予備校の講師の話によると
1浪生 約70%
2浪生 約50%
3浪生以上 30%未満
浪人生は浪人すればするほど、
合格率は下がる。
と言われているようです。
1年間で
知識を積み重ねれば、合格できるはずが、
知識を積み上げられない。
ということになってしまうのです。
大学受験においても、
予備校の講師の話では、
1/3は成績が向上する
1/3は成績は現状維持
1/3は成績が下降する
などと言われるそうです。
予備校に行って1/3しか成績上がらんなら、
そんな予備校ダメやろ！
って思いますが、
浪人生を鼓舞する意味合いが強いのかもしれませんね。
医学部医学科でも合格者は現役生が最も多く、
次いで1浪です。
たぶん現役〜1浪で90%以上占めます。
2浪生は4〜5人、
3浪以上は数人見つかるかどうかでしょう。
現役時にあと一歩実力が及ばなかった。
もっと上のランクを目指した。
なんて、現役生が1浪して最難関に受かったなどは
よくあるので、1浪までが
勝負だと思います。
2浪生は背水の陣で、後がない状況。
大学受験ならランクを落とすことも
考えなくてはいけないでしょうし、
国家試験なら、2浪で受からないと泥沼です。
医師国家試験では、10浪生も実際にいますからね。
浪人生が、学力の積み上げを出来ない理由
その①
1度身につけた記憶が失われるから。
復習が足りないのでしょうね。
○以前出来た問題が出来なくなる
○以前覚えた単語などを忘れる
新しいことを積み重ねるのに一生懸命で
古い知識の確認作業が疎かなのだとおもいます。
新しい事を覚えるよりは、
古い事を定着させる、覚え直す方が労力が
少ないので、
復習を疎かにしないことです。
その②
医師国家試験などの国家試験では、
予備校の模擬試験などは、
過去の国家試験を参考に作られているので、
国家試験の過去問を一通り覚えてしまうと、
模擬試験の成績は取れるようになり、
一見成績が良くなる。
しかし実際は、過去に解いた問題や
似た問題だから解けるだけで
病気や疾患についてよく知ってるわけではなく、
何となく正解を選べるだけ
という状況に陥りやすいようです。
同じ疾患の問題でも、
過去問は解けるけど、
選択肢が変わった新しい問題は解けない‥
大学受験でもそうです。
解いたことある問題は解けるけど、
解いたことないも問題だから解けない。
問題の本質が分かってないことになります。
スラスラ〜と、解法を覚えてれば解けるけど、
どうして、その解法がいいのか
別解はどうか？
過去問通り、出ることもあるけど、
過去問しか解けないような勉強はダメです。
その③
浪人生活が、誘惑に満ちている。
友達と息抜きと言ってサボったり、
パチンコしたり
麻雀したり
オンラインゲームしたり
勉強はしないといけないけど、
家出て、予備校に行くはずが、
遊んで予備校サボったり、
授業中に寝たり、
当然学校と違い、
サボっても寝ても誰も注意してくれない
それどころか、
友人も悪魔の囁きをしてくる
そんな気の緩みが、
浪人生の合格率を下げていると思います。
その④
浪人生活が意外と居心地が良い
友達もできて、
結構遊んだり、外食したり、
それなりに楽しい浪人生活。
その生活に慣れてしまうと、
現役生の時に感じた
落ちたら浪人生活だから
頑張ろうという気合が、浪人生には乏しくなると
言われています。
ダメなら来年またやるか。
一度経験した浪人生活が地獄の生活ではない事を
知ってしまった浪人生は、
追い込み時期に気合が足りなくなりがちです。
新しい、知識を身につけて
古い知識をより確実に定着させる。
これを繰り返せば、
浪人前よりも実力が上がるはずです。
そして、次はないと言う気持ちを
決して忘れずに頑張ることだと思います。
間違いないことは、
現役生が一番学力が伸びるということ。
優秀な学生は現役時に合格します。
浪人しても1年間勉強すれば
必ず学力が伸びると言うのは間違いであり、
現役集団より浪人集団の合格率は低い
と言う事を認識して頑張るのが良いです。
特に多浪生は、
1〜2年前に事を忘れていってしまうから、
積み重ねる努力だけでなく
忘れない努力が必要です。
浪人を重ねるほど合格率は下がる一方ですので、
短期決戦がベストという訳です。