とっても可愛いわが子。

目に入れても痛くはありません。

 

そんな大切なこどもが不慮の事故にあってしまったら・・・

大事まで至らなくても、

心配で夜間に救急病院に飛び込んでいかなくては

いけないことになってしまった。

 

そんなことを1件でも減らしたいために、

実際にあった事故例や日本小児科学会のHPからも引用しています。

 

本文

毎朝、父は熱い味噌汁を飲む習慣があり、その日も食卓にはあつあつの味噌汁がおいてありました。

テレビはついた状態で、部屋には2歳児と父と母がいましたが、

母はまだ台所にいました。

子供はテレビが見やすい位置に座り、父はその対面に座っていたためテレビは振り返らなければみえない状況でした。

このような状況では、2歳児がふとしたことから熱い味噌汁を

かぶってしまう可能性があります。

味噌汁をかぶらないようにするにはどうしたらよいでしょうか?

 

①テレビがついていると父は注意が散漫になり

 子供が何をしているか見えなくなるために、

 テレビは切って子供に注意を払うべきである。

②子供はベビーチェアーに座らせて、

  手の届かないところに味噌汁を置けば大丈夫

③味噌汁はそもそも熱いからあぶないのであり、

 熱い味噌汁は食卓には並べばない様にする

 (さめてから食卓に並べる)。 

 ※父は子供の安全のために熱い味噌汁は我慢すべき

④父がテレビに見やすい席に移動し、

  子供に注意を払いやすくする

➄母が食卓に来れるようになってから、

  味噌汁をならべて、二人で注意を払う。

⑥父は熱いものを食べたければ子供がいないところで食べる。

 

解説

①では常に子供に注意を払わなくてはいけないことになるが、

   トイレに行く、電話にでる、水をこぼすなどして

   急用ができたりすると注意を払うことができなくなり

   そういった瞬間に事故が起こります。

②今まで1度もベビーチェアーからでてきたことがない、

 と思いこんでいると子供は成長に伴って

 出てくるようになります。

 テレビを見ていて大丈夫ですか?

 そういった場合に保護者は言います。

 今までベビーチェアから抜け出したことがなかったのです。

③が最も確実な方法となりますが、

 台所までイタズラに来る子供もいるので

 絶対に安心とは言えません。

④、⑤と注意を払うという事はとても大切ですが、

 人間はそう1つの事に集中力が

 持続できる生き物ではありません。

⑥は危ないものを遠ざけるという発想は、

 すごく良いアイデアですが、

 夫婦円満とはいえないかもしれません。

 

熱い味噌汁は、冷ましてから食卓に並べることが可能ですが、

しかしこれが味噌汁ではなく熱いラーメンなどでしたら、

冷めるまで待つのは難しくなり、

他の方法などを行いながら注意を払わなくてはなりません。

 

残念なことに熱いものをこぼしてやけどを負う子供は非常に多く、どうやってもなくなりません。

 

どうしてなくならないかというと、子供に四六時中常に注意を払うのが無理だから繰り返されるのです。

どれほど、子供を愛していても、集中力に自信がある人でも

常に子供に注意を払うのは無理だということをまずは認識して下さい。 

そうです、人間は必ず油断をする生き物なのです。

 

 

事故の報告例です。

首輪付浮き輪での事故報告

赤ちゃんの首に浮き輪を取り付けるスイマーバといわれる商品があります。

首につけて浴室やプールなどに赤ちゃんを浮かせるものです。

事故例:シャンプーしているうちに首輪から外れて、

      風呂に沈んでいた。

事故例:ちょっと風呂から衣服などの準備をしにいって

      戻ってくると、風呂に沈んでいた

事故例:自分がシャンプーして間に、すこしだけゆるみ、

     口は水面につかり首輪が鼻をふさぎぐったりしていた

事故例:シャンプーなどしていていたところ、

     浮き輪の空気がすこしもれていたのか

   緩くなり子供の口と鼻が水面下につかる状況になっていた。

 

よく言われる対策

「必ず目を離さないでください。」

つまり、この器具を使って風呂に入るという事は、シャンプーしてはならない!?

 

解決するためには、シャンプーや洗顔中は目をあけるか

水中ゴーグルをつけて、常に子供を見ながらすればいいですね?!

 

こういった事故報告は後を絶たず、目を離すなという事がいかに意味をなさない事だと小児科医たちは考えています。

 

小児科医たちの出した答えは、このような製品は使わない、

もっと言えば商品の存在をなくすことが

事故を無くすことだと考えています。

 

浴槽用浮き輪では

→浮き輪ごと転覆して死亡例や植物状態例が報告有ります

 

浮き輪の中がパンツになっているタイプも2秒で転覆し、上半身が水につかる。

 

売り手側は「こどもの顔がつねに見えている状態で使用することを周知徹底させる必要がある.」ということでしたが、

今このタイプをお風呂で使っているようでは、

親の責任がきびしく問われますので

お風呂では使わないようにして下さい。

 

ミニカップタイプのこんにゃく入りゼリーのことを食べたことがある方はいらっしゃいますか?

 

事故などが多発し報道などがあった当時は事故の報告などあると、子供に与えるのが悪いとかって思っていませんでしたか?

 

少なくても14例の死亡事故報告数があります。

細かく切って与えてくださいとか、

子供や老人に与えるなといっても、

事故はゼロにはならず海外でも死亡報告が相次ぎました。

 

米国では自主回収や差し押さえ

欧州 販売の一時中止

韓国 一定の大きさの販売中止

などといった対応が海外でもとられました。

 

事故例:自宅台所にてこんにゃく入りゼリーを、

     ふたをはずして男児に与えた後、

     母親が離れの冷蔵庫にもう一個取りに行き、

     数分で台所に戻ったところ、

     男児がテーブル上で仰臥位のまま

     ぐったりしているところを発見。

     救急隊による応急処置として、

     心肺停止状態のため人工呼吸と胸骨圧迫

    (心マッサージ)等を講じたが、呼吸は戻らなかった。

 

消費者庁の見解では

ミニカップ入りこんにゃく入りゼリーの場合は、

その形態自体が一口に吸収する食べ方で製造されており、

ミニカップ入りこんにゃくゼリー形態で製造したこと自体から

危険性が内包しており、餅等の食品とは、

その危険性が本質的に異なる。」

※解説:餅は噛み砕いて食べるのが基本であるが、こんにゃくゼリーは噛み砕かず一気に吸い込む食べ方のため、小さい子の喉に張り付き窒息を起こします。

 

被告会社の主張のとおり『摂取の際は注意が必要だ』という文句を記載しただけでは事故発生を回避するのに必要な措置を満たしたとは考えられない。

 

小児科医たちはこの製品が存在する限り子供や老人の窒息による死者がでると考えていますが、

自宅ではあげないようにして下さい。

(友人宅や祖父祖母の家などで与えられるかもしれませんが・・・)

当然注意してみていても、見ていることでは、

(窒息する瞬間を目撃することはできます!)が、

防げませんから窒息を起こします。

 

次回に続きます