こんにちは、訪問ありがとうございます。
最愛の息子の回顧録
あらすじ、
新米小児科医であった、私の妻は第2子を妊娠し、切迫早産のため
私が勤務する病院に入院となった。
こうして、数ヶ月の2歳児 ワンオペ育児が始まった。
これは、妻には内緒で、ゆうちゃん(長男)もしらないことです。
ある暑い休日、
昼食を食べた後、騒いで疲れたのか、ゆうちゃんは、お昼寝しました。
寝たことはうれしいが、別にすることがまったくない。
だいたい、寝ると2時間くらいは寝ているので、
私は久しぶりに息抜きが無性にしたくなり、
1時間ばかり、パチンコ屋に行くことにしました。
途中で起きたら、困るけど、1時間は寝てるやろ。
って言う考えです。
魔がさしてしまったのです。ごめんね、ゆうちゃん!
長男が生まれてから、パチンコ屋には行った事がなかったし、
妻は入院中でいないし、
ゆうちゃんは寝ているし、私を止める者は誰もいませんでした
そうと決まれば、善は急げ
すぐさま自転車で数分のパチンコ屋に向かいました!
(私は、医学生時代はパチスロで生活費を捻出していましたから、
久しぶりで、うっきうっきです!)
パチンコ屋に行くと、スロットコーナーに直行です。
何年もしていないため、知っている台はないが、
以前やっていた台の、新しくなった台を見つけて打ち出した。
以前、生活費を稼いでいた時と違い、本日はなんとなく座って、何となく打っているだけだ。
全く知らない台であったけど、やっぱりやりだすと大当たりしたいよね。
演出が頻出したりすれば、お?!よくわからんけど熱いのか?!なんて思ってしまいます。
結局、1時間くらい経過し、全く当たりませんでした。
そろそろ、ゆうちゃんが起きるかもしれないけれど、
1回くらい当てたいな、2時間は寝るから大丈夫やろと、
もう少し遊んでしまいました。
すると、20~30分後に大当たりしたのです
よしよし、これ終わったら帰ればちょうど良い。
パチスロ台は終わった後、しばらく熱い台が多いので、
大当たり後少しだけ回すと、なんと、すぐ当たってしまいました。
これが大失敗
何と当たりが終わりません
早くしなければ、なんて思っていましたが、
開始から2時間をすぎ、すでに3時間くらい経っています。
うちでは、2歳児が起きて私を探しているに違いありません。
こんな時に限って、なんか当たりが出てしまいます。
結局私が打つのをやめたのは、開始から4時間
やばいです!
2歳児はいったいどうなってしまっているのでしょう?!
父親失格、いや、小児科医も失格?、まあ、とにかく、人間失格だろ!
と思いながら急いで自宅に帰ります。
帰ってみると、
我が子はまだ寝ていました。
起こして、ゆうちゃん、ただいま。
起こしてみると、泣いた跡があります。
誰もいなくて、泣き疲れてまた、寝たようです。
『パパがいないから寂しくて泣いて寝た~』
とかいってます。
しばらく探し続けて、泣き疲れて寝たのでしょう。
ごめんね、ゆうちゃん。
ほんと、ごめんなさい。
これは、誰にも言っていませんでしたが、
こんな事をしでかしてしまったのです。
以後は、ゆうちゃんを置いて出かけることはしていません。
皆さんも、もし、子供がお昼寝しても、
なるべく置いて出かけるにはやめておきましょう。
(お前が言うなよ!)
途中で起きたら、子供が寂しがってかわいそうですよ。
(だから、やった、お前が言うなっての!)
ワンオペ育児は恐ろしい、
気が休まる暇がない。
子供の面倒は、なるべく1人で、抱え込まずに、
誰かの手を借りた方が良い!
と私は実感しました。
双子の子供を連れてくる母親がいます。
お父さんや、お婆ちゃんと一緒に来院する人が多い。
たまに、1人でやってくる母親がいます。
双子と、兄弟もいて、
1人とかありえんだろー
とかって、私も母親の気持ちが少しわかるようになりました。
妻が入院して以来、
ゆうちゃんとは、毎日一緒に寝るようになり、
今も一緒に寝ています。
その後、
妻は次男の面倒をよく見るようになり、
私は長男の面倒をよく見るようになりました。
ゆうちゃんは、私に置いて行かれたことは覚えていないでしょうが、
私は10年経った今もよく覚えています。
最低な事をしましたが、
良い?思い出です。