こんにちは、訪問ありがとうございます。

 

長男は、

間もなく、我が家をでて、全寮制の中学校に行きます。

長崎に行くか、鹿児島に行くか、いずれにせよ、他県でまあまあ遠く離れています。

悲しくても、さみしくても、別れの時は近づきます。

残念ながら、どんなに、この子を私が好きでも、

地元の公立中学校には行かせません。

 

さらば、我が子よ、最愛の息子への回顧録

 

あらすじ、

新米小児科医であった、私の妻は第2子を妊娠し、切迫早産のため

私が勤務する病院に入院となった。

こうして、数ヶ月の2歳児 ワンオペ育児が始まった。

 

院内保育園ほど、危険な所はありません。

何故なら、看護師さん達の保育園ですが、

熱が出て預かれないというと、

看護師さんが休みになります。

中には、医師の子供もいます。

 

従って、風邪ひこうが、お構いなしで預かってもらえます。

 

高熱がでると、院内の病児保育室へ隔離となります。

 

私の子は温室育ちで、感染症などほとんど知らずに院内保育に行ったもんだから、

すぐに風邪をひきました😢

 

鼻水、咳は出ます。

まあ、元気で微熱程度でしたから、放置なのですが、

夜になると咳がひどくなり、

ベッドで嘔吐を何回かしました。

 

※咳は副交感神経が優位になる夜に起きやすくなります。

反対の作用がある、交感神経刺激薬がホクナリンテープです。

人間は通常、日中は交感神経が優位となり活動しています。

 

まあ、だから、テープ貼ると気管支は広がり呼吸をしやすくなりますが、

眠りは理論上、浅くなります。

 

アスベリンなどの咳止めは、咳を抑えますが、

咳は痰やウイルスなどの異物を外に排出するために強く出るので、

それを抑えると、不要な痰やウイルスが体内から出て行きにくくなります。

 

そうです、私が風邪薬を嫌いな理由は、

風邪ひいて咳をするという体の防御反応を抑えるから嫌いなのです。

 

まあ、なんだかんだ書きましたが、

私はゆっくり寝たいから、

子供のためではなく、私のために風邪薬を飲ませることにしました。

 

嫌いな鼻水ドメ、咳止め、背中に貼るテープのフルセットです。

 

いやいやするけど、アイスに振りかけて食べさせると何とか食べます。

 

飲ませるのも、面倒くさいじゃん。

なんて数日試しましたが、全く効果なし。

 

だったら、最初から飲む必要ないんじゃね!!

と強く思いました。

 

効果があった場合は、

それは時間が解決しただけです。

風邪薬を飲まなくても、数日経てば自然と軽快します。

 

私が、小児科で受診した患者さんに風邪薬を出すのは、

風邪薬を出さないと、出す薬が全くないからです。

 

風邪できた患者さんに、

飲むだけ無駄だから、薬はありません。なんて言っていたら、

すぐ、患者さんは来なくなるでしょう。

 

仕方なく、なす術がないから、風邪薬でお茶を濁して帰す。

と言うのが、本音です。

だからなるべく、最小限で出すようにしています。

 

我が子は長引いてしまい、5日程度

咳がひどく、熱が続きました。

これはいい加減いかん。

聴診すると湿性ラ音といって、肺炎の音がします。

 

まあしゃあない、私は救急外来に連れて行き、

自分で点滴、採血して、レントゲンをオーダーしました。

結論は、マイコプラズマ肺炎。

レントゲンでもバッチリ影が出来ています。

 

ああ、何てこったい。

入院するほどではないけど、何とかしないといけない。

 

とりあえず、ジスロマックという、苦いが1日1回、3日飲むだけで

よい薬を飲ませることにしました。

 

それが、苦いもんだから、飲まんのだよね!(*´Д`*)

 

アイスを一口あげると食べる。

それに苦い薬を乗せると、変な顔して食べる。

 

もう一口苦い薬を乗せると、学習して口を開けない!

 

では、アイスだけにして口につけても食べない。

 

おおー、まじで飲まんだけど、、、

 

鼻から胃へ胃管チューブを入れて、水で薬を流し込んでやろうかと思いましたが、

可愛い我が子にそこまでは出来ないと、本気で考えたけどしませんでした。

 

夜の救急外来でイライラしましたが、

こんなことして頑張って飲ませている場合ではないから、

点滴の抗生剤を入れることにしました。

 

1時間ここにいてもしょうがないから、

点滴のセットを全て準備して家に帰ります。

ヘパロックといっても、点滴を一時的に外す薬や、

点滴が抜けた時のために再度、点滴が出来る様にイロイロと準備しました。

 

自分の子のことだから、酸素投与以外は全て家で、できます。

今なら、酸素ボンベもクリニックにあるので、

酸素投与もできます。

 

ここの救急外来は自分の庭みたいなもんだから、

好き勝手に頂戴していきます。

 

そして、家に帰って抗生剤の点滴をハンガーにかけて始めると、

じっとしていないんだよね、うちの小僧さんは、、、

 

私が点滴を持って絡まないように、小僧の隣にいるようにしました。

 

小僧さんが動くと私も隣に付いて動きます、、、

もーほんと、疲れるわ。

 

しかも、1日2回しないといけないからね。点滴を。

 

翌日は病児保育で点滴を行いましたが、

その翌日は休日です。

 

朝から点滴準備して、やろうとすると寝てればいいのに起きてしまいました。

 

動いて、めんどくさいので、車にのせて(いつも通り嫌がります)

チャイルドシートに固定して、反対側の席に、抗生剤の点滴をハンガーを使ってかけて、

1時間ドライブしました。

 

もし、隣の車から覗かれたら、異様な光景だったでしょう。

 

そんな風で点滴後は2日くらいで、熱も下がり咳も減ってきました。

 

妻が入院して、

私はワンオペ育児と、

子供が肺炎になって入院した場合にする点滴の付き添いも経験出来たのです(>人<;)

 

よい経験ではありましたが、

二度としたくない経験でした。

 

やはり、母親は偉大なのである。

母親がいないと、大変ですよ、子育ては!

 

だけど、この経験は私の小児科医としてレベルアップさせてくれた経験でした。

 

偉そうな事をいう、小児科医より、

母親の方が全然、大変で、

母親のおかげでなんとかなっているんです。

 

そう実感した次第であります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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