こんにちは、訪問ありがとうございます。
良い小児科の条件の以前のものは、
下の方にあります。
今回の条件は新しいものから配列しました。
条件⑧
オゼックス(トスフロキサシン)
オラペネム(テビぺネム ピボキシル)
をよく処方する小児科は悪い小児科です。
(悪い耳鼻科です)
オゼックスはニューキノロン系といい、
そもそも関節毒性があり、成長期の小児には、あまり使われていないタイプの薬です。
オゼックスは、小児に安全に使えるとされています。
特徴はペニシリン耐性肺炎球菌に強い作用があり、
小児抗生剤の中では切り札的存在です。
そうです、非常に重要な抗生剤のため、耐性菌を作らせないため、温存すべき薬剤なのです。
これを頻用してしまう小児科医や耳鼻科医により、そのうちにこの抗生剤は効果がでなくなります。
そういった、小児科医や耳鼻科医は、社会悪の1つと言えるでしょう。
オラペネムは、現在の内服抗生剤では、最強と言えるものです。
急性肺炎、急性中耳炎に適応があり、
私なら、1年に1回使う事があるかどうかです。
最強だから使うではなく、最強だから、最終兵器として温存するべき薬なのです。
ダメな小児科医は、細菌性感染症にしか効果が抗生剤を風邪に投与してしまいます。
どんな抗生剤もまったく効果がない風邪(ウイルス感染症)に、
他の抗生剤の効果が出ないからと言って
強い抗生剤をだしますが、そもそもウイルス感染症に効く抗生剤はありませんので、
単に使い方(診断?)を間違っているだけなのです。
しかも、風邪は3〜4日で通常軽快しますので、
薬変えたから効いた!何て、勘違いします。
抗生剤を飲んだから治ったのではなく、飲んでものまなくても、自然と治ったのです。
ちなにみ、4〜5日たって、急性肺炎で、点滴や入院が必要になった。
そう言う場合に抗生剤の治療が始まります。
風邪に抗生剤を投与し、肺炎を予防するという考えは、間違いです。
条件⑨
単純型熱性痙攣にむやみにダイアップ坐剤(けいれん止め座剤)
を使うのは、悪い小児科である。
そもそも単純型熱性痙攣は無害であるから、処置は原則不要!
単純型熱性痙攣は
発熱(通常38度以上)初日に起こる痙攣で、
数分以内におさまり、
数日内に繰り返さない一度きりの全身性の痙攣
です。
繰り返すものや、熱のないもの、15分以上続くような痙攣は緊急性が高く、
単純型とは言いません。
ダイアップ坐剤は、鎮静作用があり副作用が比較的出やすい薬剤です。
少し多めにいれたりすると、
興奮する
翌日フラフラしている
翌日寝てばかり
と正しく小児の評価ができなくなります。
呼吸抑制といっても、呼吸停止すおそれも理論上はあります。
無害なものに、有害なものを入れて、
しかも翌日評価しにくくなることもあるなんて、
きちんと勉強している小児科医はあまり使いたがりません。
どうしても、保護者の不安などが強い場合につかう程度です。
ダメな小児科医は薬をだすことが、医師の役目と勘違いしています。
そうではないのです。
良い小児科医の役目は、最小限の薬剤投与なのです。
これまでの復習はこちら
絶対条件①
良い小児科は、やたらとたくさんの薬をださない。
悪い小児科は、症状に関係なく沢山の薬を出す。
絶対条件②
発熱するたびに、抗生剤をだす小児科は、悪い小児科である。
条件①
聴診時間に着目
数秒の短い時間では、呼吸の音は聞き取れない。→聴く気なしです!
10秒以上聴いている場合は、きちんと聴診しようとしている医師です。
条件②
発熱時に、首を触っているか (おたふくやリンパ節を確認)
発熱時に耳を見ているか (中耳炎など)
腹部の触診は、丁寧にさわっているか (肝臓腫大、軟らかさ、痛みの性状など)
条件③
エコーをたまにでも行う事があるか? (時間も技術も必要)
条件①〜③は、これをしているから、必ず良い小児科と言う訳ではありません。
技術や、能力が左右します。
条件④
(ウイルス性疾患んである)突発性発疹を抗生剤投与なしで見れる医師は、
抗生剤の適正使用ができる能力が高い医師です
(抗生剤を投与してしまう医師は、自分の診断を信用できず、
闇雲に抗生剤を投与している医師の可能性があります。)
条件⑤
食物負荷試験が出来るところは、大きな病院などで、
入院管理などきちんと勉強してきた医師が多い。
(最新の医療に精通している可能性が高い)
条件⑥
気管支喘息発作(主に乳幼児)の説明で、
呼気と吸気の喘鳴の違いを教えてくれる医師は、
気管支喘息に精通し、
きちんと、保護者に説明してくれる良い医師です。
条件⑦
気管支喘息と診断する場合は、
軽症、中等症、重症、最重症の分類
間欠型、持続型の分類
をきちんと説明している