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これまでの復習から、

絶対条件①

良い小児科は、やたらとたくさんの薬をださない。

悪い小児科は、症状に関係なく沢山の薬を出す。

 

絶対条件②

発熱するたびに、抗生剤をだす小児科は、悪い小児科である。

 

条件①

聴診時間に着目

数秒の短い時間では、呼吸の音は聞き取れない。→聴く気なしです!

10秒以上聴いている場合は、きちんと聴診しようとしている医師です。

 

条件②

発熱時に、首を触っているか (おたふくやリンパ節を確認)

発熱時に耳を見ているか   (中耳炎など)

腹部の触診は、丁寧にさわっているか (肝臓腫大、軟らかさ、痛みの性状など)

 

条件③

エコーをたまにでも行う事があるか? (時間も技術も必要)

 

条件①〜③は、これをしているから、必ず良い小児科と言う訳ではありません。

技術や、能力が左右します。

 

今回の本題から。

 

条件④

突発性発疹を抗生剤投与なしで見れる医師は、

抗生剤の適正使用ができるかなり能力が高い医師です。

 

突発性発疹は、小児科医にとっては、熱源が非常に分かりにくい感染症となります。

1歳前後の小さい子供が、40度近い熱を3〜4日も出すわりに、

咳も鼻もなく、正体が見えにくいのです。

 

突発性発疹と思っても

尿路感染症、川崎病、細菌性髄膜炎など重症な病気が隠れていることもあります。

(これらの疾患の場合は、内服の抗生剤では通常治療出来ません。)

熱性痙攣も併発しやすい。

突発性発疹を疑うことは小児科医なら誰でも出来ますが、

ウイルス性であり、有効な薬もないことから

高熱が続き心配となった母親をなんとかして安心させなければいけないため、

抗生剤投与されている児が非常に多い。

 

突発性発疹を年齢や、診察で疑い、

抗生剤の投与をしないためには、尿検査や血液検査、ウイルス検査などして

薬なんて必要ないから大丈夫と安心させる実力が必要になります。

 

抗生剤を投与してしまう小児科が95%程度でしょうから、

投与される所が悪い訳ではないのだけど、

まあ、実力が高いところはきちんと、

抗生剤を投与せずに見ることができます。

私なら突発性発疹に抗生剤を投与してしまったら、

自分の診療が恥ずかしくなりますけどね。

 

条件⑤

食物負荷試験が出来るところは、大きな病院などで、

入院管理などきちんと勉強してきた医師が多い。

 

逆に昔ながらのやり方で、アレルギー専門医にきちんと習っていない、

医師は食物負荷試験が行えません。

 

本を読んで勉強するだけでは、

独学で食物負荷試験はなかなか行えないのです。

アナフィラキシーといった、命に関わる場合も、

負荷試験を行う施設は対応できます。

対応できないと、負荷試験が出来ないからです。

50回やれば、1回くらいアナフィラキシーを起こします!

 

正直な感想として、

20年以上前に開業している小児科なんて、

新しい知識を得ることが少なく、

負荷試験はできず、単に血液検査して、除去するだけみたいなところが多いです。

当然、最新の医療に精通している可能性は低くなります。

 

今回はこの辺までにしておきます。