一般企業を経て教員になるのがベターか | 遠距離大学に進学した次男や就職した長男のこと

遠距離大学に進学した次男や就職した長男のこと

就職1年目の長男と大学1年の次男,2人の息子をもつ父の日記です。

 わが家の次男,教職科目を履修しています。
 教員は,将来の選択肢の1つです。

 今月は,教育実習だったり,教員採用試験だったり,大きな山を越えた学生さんも多いでしょう。


 これから書く内容は,公立学校の先生を念頭に置いています。

 私立学校の先生には,あてはまらないかもしれません。
 

 教員を目指すとすれば,
 大学卒業年度に採用試験を受けて,合格→採用→翌年からめでたく先生
  あるいは,採用試験不合格→臨時教員→採用試験再チャレンジ

 この2つがよくあるケースだと思います。
 しかし,私の教員経験から申し上げると,
 ダイレクトに教員になるのではなく,一般企業なり他の仕事をやった上で,採用試験を受けるということも,一考に値すると思っています。

 なぜそのような道を提案するか。
 いくつか理由はあります。

 1つ目
 先生になるとしても,先生以外の職業を経験していた方が,視野が広くなる,指導に幅が出てくる,そんな気がします。
 特に,進路指導。
 学校の先生は,他の仕事の経験がないので,間接経験や見聞きしたことをもとに,生徒に話すしかないんです。
 
  2つ目
 一般企業から教員に転職は可能。
 教員から一般企業への転職は,ほぼない。

 世の中,転職が珍しくなくなりました。
 しかし,教員をやめて、会社に入りました,そんな話はほとんど聞きません。
 塾や予備校講師になる人も,いないのではないでしょうか。
 これは,公務員一般に言えることで,公務員という保障された身分を手放したくない,ということがあると思います。
 もう一つ,先生という職歴が,他業種では(ほとんど,全く)役に立たないからです。
 役立つとすれば,介護,看護,保育などの現場でしょうか。
 でも,これらに転職する先生は,いないのではないか?
 先生という職業経験は,教育という場では有効にはたらくと思いますが,営業とか事務とかには全く役に立ちません。逆に,先生経験が逆効果になるかもしれません。

 ということで,一般企業から一般企業へ,一般企業から教員への転職はできると思います。
 しかし,教員から一般企業への転職は,ほぼ考えられないということになります。


 40年以上前は,教員になるのも狭き門で,寄り道したあと採用試験を受けるなど悠長なことを言ってられない時代でした。
 しかし,今は,社会人枠もあるし,その枠を使わなくても,採用ラインは下がっているはずです。
 
 次男には,一般企業に就職して,それでも教員になりたいという意欲が持続しているなら,採用試験を受ける,そういう道もあるのだといつか話そうと思っています。