愛猫が亡くなったことを
彼に伝えた時

彼が
メッセージの最後に
こんなことを書いてきた

「落ち着いたら飲みにおいで。
 お泊まりしていいよ。
 ずっと
(私の身体に)触ってないし♡
 待ってるね♡」



辛くて悲しくて
落ち込んでいる時に…

ヤりたい話し…

結局この人も
私の辛さなんて
本当はわかっていない
そう思った

だから
♡付きのその言葉は
無視したけれど

それからも頻繁に
メッセージが届いたり
電話がきたり…

そうしてお喋りをすると
最後はやっぱり
下ネタになった



彼の言動に
違和感を覚えたのは
初詣の帰り
彼が家に来た時だった



処分出来ず
そのまま定位置に置いていた
猫ベッドを

彼は邪魔だと言わんばかりに
ポイっと横へ追いやって
そこへドッカリと座った

私はそれが許せなかった



彼は〝愛猫が邪魔だった〟
そう思っているようにしか
見えなかった



愛猫の姿形は無くなっても
私の心の中には
まだちゃんといる

この部屋の何処かにも
その時は
まだちゃんといたんだ…

なのに
彼がズカズカと入り込んでくる



まるで
自分の居場所みたいに…



すごく嫌だった





「飲みにおいで」と
何度も誘われていたけれど
私は行かなかった



「やこちゃんと飲んだあと
 そのままお泊まりしに行く」
と言われていたからだ



愛猫と
ふたりだけで過ごしてきた
この部屋に
彼を入れたくない

その思いが強かった