10日の母の日

マスク作りに使う布と
カーネーションを買いに
スーパーへ出かけた



まず先に
マスクがあるかどうかを
チェックしに
お薬コーナーを回ったけれど
まだ品切れ…

なので
衣料品コーナーへ戻って
はぎれ布を眺めた



けれど
好みのものがなかったので

(布は百均で買おう)と諦めて
マスク用のゴムひもだけ
買うことにした



そうしてレジに並んで
何気なく
辺りを見回していると

衣料品(洋服)の隅に
小さな段ボール箱が
置かれていた



よーく見ると
マスクだった…

その小さな段ボール箱に
びっしりと
マスクが詰め込まれていて
しかも
何故か値下げされている…



お薬コーナーは
『只今、品切れです
 申し訳ございません』
の張り紙

一方
衣料品コーナーは
全く売る気もないのか

売れ残りを処分するために
値下げをして
隅に置いている
そんな印象だった



ここの衣料品コーナーは
私は元から
あまり好きではなかった



何年も前のことだけれど

下着を買った時に
「袋に入れますか?」と
聞かれたからだ



その店員さん

自分が買う時は
どうなんだろう

パンツとブラジャーを
そのまま手に
大勢のお客さんの中を
堂々と歩くんだろうかと
腹立たしく思った

そして今回の
隅に追いやられたような
マスク…



私は買う気にもならず
ゴムひもだけを買って
スーパーを出た



百均で
この前と色違いの
はぎれ布を買って

別のスーパーで
カーネーションを買って
実家へ寄った



母は
花をブレゼントしても
直ぐ枯らしてしまうので(笑)

1本のカーネーションと
お小遣いをあげた



「じゃあ、またね」と
帰ろうとしたところを
呼び止められた



「針に糸を通してくれない?
 何だかもう
 穴が見えなくてさ~。」



そう言われて
奥の部屋へ行くと
ミシンと
手作りマスクが置いてあった



「マスク作ってるの!?
 私も暇だから
 手作りしてるよ。」

「そうなの?
 これ見て?
 タオルハンカチで
 作ってみた(笑)
 
 そうそう!
 ゴムひもが
 何処にも売ってなくてさ、
 仕方ないから
 違うのにしたの。」

「えっ…?
 私、今買ってきたよ?
 まだ家にあるから
 買ってきたのをあげるよ。」



そうして
母にゴムひもをあげて
帰宅した



考えることは同じだなと
笑ってしまった





昨日は
また彼から連絡があった



「今日は何してたの?」

「相変わらず暇だから(笑)
 マスク作ってたんだ~。」

「手作りマスク?
 すごいね~。」

「休業も、あと少しだね。
 早くカラオケしたいよ(笑)」

「うんうん!
 歌いたいね~。
 また一緒に飲んで
 いっぱい歌おうぜ!(笑)」

「うんっ!」



私はずっと
ひとり家にいるので

人と話すこと
彼と電話で
お喋りをすることが
今は新鮮ですごく楽しい



ちょっと嫌なことがあっても
忘れられるし

彼がいてくれて
本当に良かったなと思う



私もあと5日

自粛を頑張ろう☆