昨日久しぶりに
キャロットケーキを焼いた





夜には
彼からメッセージが届いた



「今日は何してたの?」

「掃除も飽きちゃってさ~
 久しぶりに
 ケーキを焼いたよ。」

すると彼が言った

「今度
 アップルパイ作って?」



甘いものが苦手な彼が
アップルパイ…?

私は少し驚いた



「ん…?
 甘いの、
 ダメじゃなかったっけ…?」

「そうなんだけど、
 アップルパイは食べれるんだ。」

「リンゴ、甘いじゃん。
 甘さ控えめにするの?」

「ううん、甘くていいの。
 俺、シナモン大好きだから
 それが美味しくてさ。」



聞くと
小さい頃に
お母さんが
よく作ってくれていたらしく

彼は
シナモンの効いた
そのアップルパイが
大好きだったと言う



「そっかぁ。
 パンプキンパイは作るけど
 アップルパイは
 作ったこと、なかったなぁ。
 うん!
 今度作ってみるね?」



手料理とまでは
いかないけれど

自分が作ったものを
彼に食べてもらうのは
初めてだ

そんな日が
やってくるなんて
思いもしなかったから
とても嬉しくなった





長かった休日も今日で終わり
明日は出勤日だ



私の住んでいる地域は
『特定警戒』都道府県に
含まれていて
休業要請も延長になった

けれど
S君からは
何も連絡がない



引き続き
休業するのか…

それとも
明日から
お店を開けるのか…

出勤してみないことには
全く何もわからない



また不安に
押し潰されそうだけれど

彼との楽しみが出来たから
頑張れそうな気がする(笑)



彼のお店は
引き続き
休業すると言っていた



仕事のことはともかく
早く彼に会いたいな…



アップルパイを持って
彼のお店へ行って
また一緒に笑って楽しみたい☆