前回の内容です
夫と付き合い始めた頃
母のパーキンソン病は徐々に進行していて
手の震えはひどくなり
身体の動きはギクシャクして
一人での歩行は困難な様子でした。
平日はヘルパーさんに
1日2回の訪問介護をお願いして
食事の支度や身の回りのお手伝いを
してもらっていたのですが
土日、祝日は
ヘルパーさんの数が足りないそうで
休みの日は家族がお世話をして欲しいと
ケアマネさんから言われていたのです。
家族と言っても
私一人だけなので
休みの日を全て母の介護に費やすというのは
私にとってかなりのストレスでした。
当然、彼と会う時間は限られてしまい
相変わらず仕事で多忙な彼は
海外出張が多かったので
お互いの時間を合わせることは難しく
デートもままならず
意思の疎通もうまく出来ていなかったように思います。
結婚を前提で交際を始めたにも関わらず
私たちのお付き合いは
すぐに元通りの状態になりつつありました。
そんな中、2011年に
東日本大震災が起こりました。
私は都内で働いていたのですが
夜中までオフィスのビルから出られず
都内の友人宅に泊めてもらうことになりました。
彼のことが心配でメールしてみると
自分は無事であることや
自宅にいるお母さんが心配なので
帰宅したら様子を見に行くという内容の
返信があったのですが
私のことを心配する言葉がなかったことに
私は心底失望したのでした。
彼にとって
私は本当に大切な存在なのだろうか?
答えは明確にNOだとわかっていました。
彼の中で
優先順位の一番はお母さんで
二番目は会社と仕事
そして私のことを考えてくれるのは
その次なのです。
母の介護生活と
中途半端な彼との付き合いの中で
私は心が疲弊していくのを感じていました。
続きます