前回の内容です
30代に突入してから
めっきり出会いに恵まれなくなった私は
恋人になった人からは
「付き合うけれど結婚する気はない」
と言われたり
友達以上恋人未満の
中途半端な関係を続けたりと
当時の夫も含めて
不毛な恋愛ばかり繰り返していました。
母からは次々と
お見合い話を持ってこられて
半ば強制的にお見合いをさせられたのですが
当時の私は
どうしてもピンとくる人がいなくて
お見合い話を断り続けていました。
一番辛かったことは
誕生日が来る度に母から
「もう○〇歳になるのに、
まだ結婚できないのね。」
と悲しい表情をされることでした。
私は次第に
誕生日が近づくと憂鬱になり
毎年、早く誕生日が過ぎて欲しい
と思いながら過ごしていたのです。
そんな時に
父が癌で倒れて
病気発覚からわずか1年で
他界しました。
とても仲の良かった両親だったので
母のショックは尋常ではないほどで
見ていられないほどに
憔悴していきました。
そして難病である
パーキンソン病を発症したのです。
自分の病気のことで
手一杯になった母は
もう私の結婚について
触れることもなくなりました。
ああ、もうこれで
まだ結婚しないのかと
非難されなくて済む
母の病気を心配をしながらも
私はそんなことを思ったのです。
私は30代後半を迎えていて
そこから母の介護生活が始まりました。
続きます