母の在宅介護をしていた時に

ヘルパーさんに1日3回の訪問をお願いしていました。

 

正直に言うと

色々なタイプのヘルパーさんがいらしたので

当時の私は厳しく目を光らせていました。

(母を守るためだったのですが

あまりにも横柄な態度だったと反省しています)

 

その中でもある70代のヘルパーさんは

長く母の訪問介護を担当してもらっていて

母の具合が悪い時には時間を超えても

母の側にいてくれたり

誕生日にはケーキを持参してくださったりと

(本当は規則違反なのですが…)

ヘルパーさんというお仕事を超えて

母のことを心から介護してくださいました。

 

その方はかつてご自分のお母さまが寝たきりで

ヘルパーさんにはとてもお世話になったので

自分が定年退職してからヘルパーの資格を取って介護の道へ進まれたそうです。

 

「母にしてもらったことを少しでも

誰かに返したくてね。」

 

そのヘルパーさんは笑顔でお話してくださいました。

 

すごいなと思いました。

私なんて自分の母の介護に精一杯で

ようやく母の介護が終わってからは

誰かに返そうなんて少しも思えなかったからです。

 

 

先日夫から、義母が定年退職してから

ヘルパーの資格を取って

訪問介護のお仕事をしていたと聞きました。

 

ある日、夫が義母を訪問する自宅に

車で送ることがあり

その時に義母から回転寿司屋に寄って欲しいと

言われたそうです。

 

「今日訪問する人はお誕生日なんだけど

ご家族が誰もいないから、

せめて私がお寿司を持って行ってお祝いしてあげたいのよ。」

(何度も言いますが規則違反ですので

目をつぶってください😆)

 

夫はお寿司屋さんで一緒にお寿司を買ってから

義母を訪問先に送ったとのことでした。

 

 

こうやって優しいヘルパーさんに支えられて

救われている要介護者は沢山いるのではないかと思います。

 

私はたった一人で難病の母を

介護していたような気持ちでいたのですが

一番身近で母を支えてくださった

ヘルパーさんの存在がなかったら

到底在宅介護は実現しなかったと思っています。



↓母の介護について書いています

 

 

 

 

 

 

 

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