先日11/11、ホテルモントレ大阪で、前額リフト勉強会がありました。
私も演者として参加させていただき、「前額リフトの実際の手技」について講演させていただきました。
というわけで、、、せっかく勉強したので、まとめてみることにしました。
自分の整理もかねて笑
まず前額リフトは大きく2つにわけられます。
前額部の生え際で直接皮膚切開するパターンと、我々が行なっている内視鏡を使用して挙上する方法があります。
それぞれにメリット、デメリットはあるのですが、内視鏡のメリットは、
•従来の切開法に比べて低侵襲、ダウンタイムが少ない。
•骨膜下剥離により血管、神経損傷が少ない。
•皺眉筋、鼻根筋の処理による皺改善効果が高い。
などが挙げられます。というわけで我々は内視鏡を主に使用しています。
以下まとめです。
まずはポート(内視鏡や器具を挿入する創口)の作成です。
このように、①前額中央、②瞳孔中心の延長線上
③は、②から耳を結んだ線と鼻翼から外眥を結んだ延長線の交点
皮膚切開は生え際に入るように、約1cmくらいです。
①、②から骨膜切開し、前頭骨を露出します。
③の側頭部のポート作成には注意を要します。
皮膚側からゆっくりと深層に切開を進め、深側頭筋膜を露出します。
さてここで側頭部の解剖をしっかりと理解しておく必要があります。
要点は、
•浅側頭筋膜(Superficial temporal fascia : STF)(上図赤矢印)
顔面神経、浅側頭動脈が走行
•深側頭筋膜(Deep temporal fascia: DTF)(上図黄色矢印)
安全な領域
このように浅側頭筋膜上で入ってしまうと、顔面神経や動脈にあたる可能性が高いので危険です。
しっかりとキラキラした組織である深側頭筋膜まで展開します。
(わかりにくければ、深側頭筋膜を少し切開してのぞいてみると、側頭筋が確認できるので安心ですね)
さてこれでポートの作成は終了です。
①、②のポートから骨膜下で眉側、頭頂部方向へ骨膜剥離子を用いて全周性に剥離していきます。
(ここはブラインド操作になり、眉側の眼窩上縁には神経、血管があるので、剥離はある程度でやめて、後で内視鏡で丁寧に剥離します)
そもそも前額リフトは帽状腱膜を挙上、ずらすことが目的のため、しっかりと頭頂方向にも剥離することが重要です。
③のポートからは深側頭筋膜上を剥離していきます。
- 深側頭筋膜は骨膜と連続している
- Temporal fusion line((上図黄色)は癒着が強い
- 深側頭筋膜(上図黄色矢印)は2層に分かれる
- その間に脂肪、Superficial temporal fat pad(上図の脂肪部分)が存在する (Intermediate fat pad(IFP)とも呼ばれる。)
- 眼窩上神経の内側に位置する
- 滑車上神経は皺眉筋を貫く
引用文献:Leatherbarrow, Oculoplastic Surgery, 3rd Ed
Richard J. Warren イラストを引用











