今日の日経平均株価
*個人の意見も含まれます。
*ここで紹介している銘柄は推奨しているものではありません。
*あくまで、投資は自己責任、自己判断でお願いします。
今日の日経平均株価 35,089.62 前日比+414.16
現在の日経平均株価 日経先物 CME
今日の為替 ドル円(15:00時点)146.961 前日比+2.710(円高傾向)
現在の為替 ドル円 為替 ドル円
前日の米国市場
概要
6日の米国株式市場は反発。
ダウ平均は294.39ドル高(+0.76%)の38997.66ドル。
ナスダックは166.78ポイント高(+1.03%)の16366.86。
S&P500は53.70ポイント高(+1.04%)の5240.03で取引を終了した。
要因
昨日の下落が行き過ぎとの見方に値ごろ感から買われ、寄り付き後、上昇。
深刻な景気後退入りへの不安が緩和し投資家心理が改善したほか、キャタピラーなど一部主要企業の好決算を受け、相場は終日、買戻しが先行した。ハイテクも買われ上げ幅を拡大。終盤にかけて失速もプラス圏で終了した。
今日の日経平均株価 市況
概要
大引けの日経平均は前日比414.16円高(+1.19%)の35089.62円となった。
東証プライム市場の売買高は32億9536万株。売買代金は7兆3744億円。
業種別では、銀行業、卸売業、証券・商品先物取引業、保険業、機械などが上昇した一方、ゴム製品、鉱業、海運業、石油・石炭製品、金属製品などが下落した。
東証プライム市場の値上がり銘柄は66.3%、対して値下がり銘柄は31.9%となっている。
要因
米国株は落ち着きを取り戻しつつある一方、ボラタイルな東京市場は売り優勢で取引を開始した。
日経平均は寄付き後、33739.46円まで下げ幅を拡大したが、現物市場では銀行株などが買い戻されて、TOPIXは切り返す展開に。10時過ぎ、内田眞一日銀副総裁が、函館で行われている金融経済懇談会にて「金融資本市場が不安定な状況で利上げすることはない」「当面、現在の水準で金融緩和をしっかりと続ける必要がある」と述べたことで、為替が一時1ドル147円台と3円ほど円安ドル高が進行。
円安に振れたタイミングで、日経平均は一気に切り返し、一時上げ幅は1000円超まで拡大した。足元の乱高下が嫌気されて上値は重くなったが、米国株先物の堅調推移も下支えとなった。
7日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、終値は前日比414円16銭(1.19%)高の3万5089円62銭で終えた。
日銀の内田真一副総裁の発言内容が金融緩和的な「ハト派」寄りと受け止められた。発言後の円安・ドル高の進行に伴って海外短期筋が株価指数先物に買いを入れ、朝方に安く始まった日経平均は上昇に転じた。上げ幅は1100円を超える場面もあった。
半面、今月に入ってからの急落を受けた信用買いの追い証(追加証拠金)発生に伴う強制決済の売りが引き続き出た。相場変動率の高止まりで持ち高の変動リスクを回避するための売りも出て、指数の上値は重かった。
内田氏は北海道函館市で開いた金融経済懇談会の挨拶で政策金利について「当面、現在の水準で金融緩和をしっかりと続けていく必要がある」との考えを示した。「金融資本市場が不安定な状況で、利上げをすることはない」とも明言した。
外国為替市場で円相場は一時1ドル=147円台後半まで下落し、海外短期筋の株価指数先物買いを誘った。
銀行や保険など金融株の上昇が目立ち、東証株価指数(TOPIX)の上昇率は3%を超える場面があった。市場では「8月に入ってからの株価急落と金利の低下(債券価格は上昇)を受け、国内年金の国内株の買い余力が増している」との観測も浮上した。市場予想を上回る四半期決算や自社株買いを発表した個別銘柄の物色も目立った。
朝方の日経平均は900円あまり下げる場面があった。前日の日経平均が過去最大の上げ幅を演じたとあって、戻り待ちの売りが先行した。個人投資家から追い証に伴う強制決済の売りがきょうも継続した。相場変動率も高止まりし、持ち高を圧縮するための売りも出て、指数の上値は重かった。
日経平均の日中値幅は2110円と、3日続けて2000円を超えた。大和証券の木野内栄治氏は「過去、歴史的な乱高下を記録した後は、相場が落ち着くまで3カ月程度を要している」といい、変動率の高さは当面続くとみる。
今日の日経平均株価 ポイント
1.過去最大上げ幅の前日の反動で一時900円超安
2.日銀副総裁のハト派発言で一時1100円超高
3.短期筋主導の展開で後場後半に失速
4.メガバンク大幅高で銀行株上昇率首位
5.ボラティリティ高く投資家の警戒続く
今日の日経平均株価 テクニカル
7日の日経平均は続伸した。ローソク足は2本連続陽線を描き、終値は節目の35000円や5日移動平均線(35051.91円)を上回った。
高値と安値も前日水準を上回ったが、2日安値35880.15円には届かず、本日高値35849.77円との間でマドを残す形となり、上値での売り圧力を窺わせた。
株価上方では、昨日上向きに戻った52週線が上向きをキープして長期上昇トレンド継続を示唆。
25日線との下方乖離率は10.29%と極端な売られ過ぎ状態にあり、明日以降の値戻し継続が期待される。
今日の為替(ドル円)
概要
7日の東京市場でドル・円は伸び悩み。
早朝に144円31銭を付けた後、日銀副総裁の見解がハト派寄りと受け止められ円売り優勢の展開に。
午後も日経平均株価の強含みで円売りが続き147円90銭まで上値を伸ばした。午後は円売り縮小で、ドルは失速した。
要因
東京外国為替市場の円相場は続落。日銀の内田副総裁が金融市場が不安定な状況で利上げしないと発言したことを受けて投資家心理が改善、円の売り戻しが強まった。対ドルでは一時147円90銭と2.5%下落し、週初からの上げを解消した。ただ、東京市場終盤にかけては大幅安の反動で下げ渋った。
スタンダードチャータード銀行の江沢福紘フィナンシャルマーケッツ本部長は、内田副総裁の発言について「投資家心理の改善の流れができつつあった中でそれを後押しする形になった」と指摘。海外勢も日銀の動向に注目していることから、「発言を受けてロンドン市場でも一段とドル高・円安が進む可能性がある」と述べた。