今日の注目ニュース5選 (1)
パウエル議長の決意揺らぐ恐れも、
物価統計は高金利の長期化説を補強
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が先週発信した、当面は高い金利が続くとのメッセージは、26日に発表された最新のインフレ統計で補強された。
FRBが重視する個人消費支出(PCE)コア価格指数は、3月に前月比0.3%上昇。前年同月比では2.8%上げた。
3カ月連続で発表された懸念されるインフレデータは、FRBが目指す2%への進展が停滞していることを示しており、最初の利下げがさらに先送りされる可能性を示唆している。投資家は今年11月から1~2回の利下げを見込んでいるが、年内はまったく利下げがないかもしれないとの不安も深まっている。
ネーションワイドのシニアエコノミスト、ベン・エアーズ氏は「3月までインフレ数値が高かったことから、今年上期の利下げはなくなったと見るのが適切だろう」と話す。「また景気の底堅さが続くことで利下げが2025年まで先送りされるリスクもあり、来年の成長にとって重要な下振れリスクとなる」と述べた。
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パウエル議長の決意揺らぐ恐れも、物価統計は高金利の長期化説を補強
今日の注目ニュース5選 (2)
円が158円台、指標発表後に下げ加速-介入警戒ライン割る
26日の外国為替市場で円相場は対ドルで約34年ぶりの1ドル=158円台に下落した。日本銀行が金融政策の現状維持を決定したことを受けて円安が進行。植田和男総裁の定例会見にも目新しい内容はなかった上、米経済指標の発表を受けて円売りが一段と強まっている。市場では政府・日銀による円買い介入への警戒感が高まっている。
ニューヨーク時間終盤に、円は対ドルで一時1.8%安の158円44銭まで下落。神田真人財務官の過去の発言から介入が意識される水準も割り込んだ。植田総裁の会見後に円は急速に買い戻され、154円99銭を付ける場面もあったが、一時的な反発で終わった。
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今日の注目ニュース5選 (3)
中国の工業部門利益、減少に転じる
海外からの需要低迷が響く
中国の工業部門の企業利益は3月に減少した。輸出の低迷とデフレ圧力の継続が響いた。1-3月の予想を上回る経済成長を維持するのは難しいことを示唆している。
国家統計局の27日の発表によると、大企業の3月の工業利益は前年同月比で3.5%減少。1-3月の利益は1兆5100億元(約33兆円)と4.3%増加したが、新型コロナウイルス禍後に見られた回復との比較では伸びが鈍化している。
この記事の全文 中国の工業部門利益、減少に転じる-海外からの需要低迷が響く
今日の注目ニュース5選 (4)
アップル
次期iOSへのAI機能搭載でオープンAIと協議-関係者
米アップルが対話型人工知能(AI)「ChatGPT」を開発した米オープンAIとの協議を再開した。年内にアップルのiPhoneに追加される幾つかの新機能にオープンAIの技術を採用することについて話し合っている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
両社は契約の条件と、オープンAIの機能を次期iPhone用基本ソフト(OS)「iOS 18」にどのように統合するかについて協議を始めた。交渉が公になっていないことを理由に関係者が匿名で語った。
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今日の注目ニュース (5)
ハマス、ガザ戦闘休止でイスラエルの最新対案を検討中-報道
イスラム組織ハマスは、パレスチナ自治区ガザでの戦闘休止と人質解放に関するイスラエルからの最新の対案を検討している。AFP通信が伝えた。
ハマスは仲介国に対し、13日に同組織の立場について伝達。イスラエルの提案は、それに対する回答だという。ハマス高官のハリル・アルハヤ氏の声明を引用している。ハマスは同提案の検証が終わり次第、回答する予定だとした。
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