日本からトロントにいらした方が口を揃えて ”トロントは子供の習い事が高すぎる、このようなレベルのレッスンでなんで、何故こんなに高いの?” と言われます。きっと 日本があまりにも安く質の良い良いレッスンを提供してるからだと思います。

 

お値段は安いですが、レッスンの内容もそれに比例してるのが、トロント市が行ってる Toronto eFun (https://efun.toronto.ca/torontofun/Start/Start.asp)。こちらでは色んなプログラムがカジュアルなレベルで習えます。受付開始と同時に何台ものコンピュータを使って登録しないといけないほど人気です。なかなか思ったようなプログラムに参加可能な日程に登録出来ないため、諦めてプライベートな習い事に変えている方が多くいます。日本の保護者の方はよくご存知だと思いますが、やはり基礎が大事なので、初めから専門の先生のもとで学ぶ方が途中からの進歩が早いと言われてますので、高めの月謝でも頑張って払ってるトロントの保護者が多いです。

 

トロントの子供達がよく行く習い事を書き出していきます。レッスン代は2−3年前に実際に見学に行ったりした時のものですので、今は少し上がっているかも知れません。え、こんなに子供の習い事でお金がかかるの?と思われるかも知れませんが、才能のあるお子さんは、いろんな助成金などがあります。


<ピアノ>
小学生の習い事としてのピアノは個人レッスンだと大体一回45分から60分で$50から60が相場です。週1で月4、5回あるとして、平均月$250 から360です。やる気があるお子さんやお母さんが一緒に教えてあげれる場合なら、Yamaha Musicのようなグループレッスンがおすすめです。値段は4-6歳児のジュニアミュージッククラスだと年間39レッスンで年間$1200くらいと聞いていますが、年齢が上がるにつけ、グループレッスンから、週2回ほど30分のレッスン、60分のレッスンに代わっていく聞いてますので、個人レッスンと同じくらいの値段だと思います。本気で音大を目指す方のピアノのレッスン代は日本と同じように高額で、毎回$100から$300/時間というのはよく聞きます。

 

<スイミング>

習い事としての子供のスイミングレッスンは学期ごと (term,またはseasonと言われ夏、秋、冬、春で分かれてます)といった感じで3ヶ月ごとで参加することが多く、グループレッスンだと、週1レッスンを選択した場合、学期分(3か月分)の費用が大体$350から$400くらいです。1レッスン$30から$40での計算になります。プライベートレッスンだと1時間につき$80から$100くらいなところが多いです。本格的なスイミング選手(ナショナルレベルの方)にお知り合いがいないので、どのくらい本格的なスイミングレッスンの費用が想像できません。東京オリンピックでも活躍されてましたが、トロントはこのところオリンピック水泳競技のメダル選手を出し続けています。カナダは冬のスポーツが有名ですが、他のスポーツでも頑張っていますよ。

 

<サッカー>
トロントのミッドタウンのサッカークラブだと、習い事としてのサッカーは、1レッスン$30から$40で、やはり学期 (term,またはseasonと言われ夏、秋、冬、春で分かれてます) ごとで参加します。なので 学期ごと$300から400です。これが本格的になるともっとかかってきますが、サッカーは大学の奨学金が豊富でして、アメリカ大学進学にも強い味方です。

 

<スキー>

スキーが日常生活なトロントですが、毎週末ごとスキーレッスンに片道30分から1時間以上かけて連れて行くご家庭もあれば、スキーリゾートに1週間くらい滞在して、子供を毎日スキーレッスンに入れる方法もあります。また、一人でバスに乗れるようになると 毎週日曜の朝 バスが家まで迎えにきてくれて、一日スキーのレッスンをしてランチ、スナックを提供してくれて、夕方家まで送り届けてくれるサービスもあります。トロントから車で3時間弱のBlue Mountainリゾートのスキーレッスン(4歳から12歳児用)は午前中2時間(7歳児以下は90分)で 一回$110。Blue Mountainリゾートに滞在して親はリラックスしてるかスキーをしている間に子供たちのレッスンをしてくれます。パンデミック前は一日中預かってくれるプログラムがあったのですが、今の所はまだ無いようです。

 

<テニス>

テニスに関しては、公共のテニスコートかプライベートクラブかによって値段が変わってきますが、大体6−8人のグループレッスンだと1時間$25から$30が相場だと思います。公共のテニスコートの場合、街中の大きめの公園にテニスコートがあるところがあります。ただ屋外コートなので雪が降ったら使えなくなります。屋内の練習場を求めてプライベートクラブに移動される方も多いのですが、プライベートクラブでも入会金、使用量に値段の幅がありテニス専用のクラブからテニスがソーシャルアクティビティの一つのクラブがありますので、テニスを求めて会員になるなら、クラブの会員になる前にツアーに行ってコーチと面談してから決められることをお勧めします。思った以上に練習時間が取れなかったりコーチが空いていなかったり、と言った苦情も聞きますので。テニスはアメリカの大学への推薦や奨学金やサポートプログラムがありますので、親たちも熱心になります。

 

ただ、残念なことに、一般的にアジア人の体格はテニスに向いていないようでして、どんなにテクニックが上手でも、180センチ、190センチに成長した高校生の子たちには負けてしまうとのこと。身長175センチのマイケル チャンはどうなのかしら?と聞くと、”彼は天才です”とのことですので、天才のマイケル チャンでも越えれなかった体格の壁があるのでしょう。

 

<アイス ホッケー>

3−5歳くらいまでの場合、フィギュアスケートもホッケーも CanSkateというカナダスケート連盟が監修しているスケートの第一歩を習うコースがあります。 公立のリンクを使ってスケートクラブが行うCanSkateはグループレッスンで、学期ごと(秋、冬、春)大体$120−180。1レッスンに換算すると$10から$12くらいだと思います。トロント市が行うCanSkateプログラムだともっと安いです。プライベートクラブだと施設の良さや、少人数制の代わりに値段も上がります。ホッケーは、日本の野球のように保護者が熱心!小学生の習い事でも真剣にやってるレベルだと、ホッケーの用具に年間$2000以上かかり、中学生くらいの真剣にやってるレベルだと用具だけでも軽く$5000は超えるそうです。そしてレベルによっては値段が高いリーグ参加費。一番の問題が遠征費用です。試合場所によってはホテル滞在が必要な場合が多くなります。小学生の習い事でも真剣にやってるレベルのお友達に聞いてみたら、やはり一人に年間$1万ドル以上かけているとのこと。レベルが上がって中学生以上になったら倍はするとのことです。ホッケーはアメリカの名門大学への推薦や奨学金が豊富ですので、よく”ホッケーでアイビーリーグの大学に行く”という話を聞くので、そこがフィギュアスケートと違うところです。

 

<フィギュアスケート>

フィギュアスケートはお金をかけようと思えはいくらでもかかってしまうスポーツです。しかし小さい頃は、CanSkateの続きとして楽しくグループレッスンでそれほどお金をかけなくても楽しめます。その後は、学校はホームスクールにして本気でオリンピックを目指す選手たちもいますが、学校後の習い事として州大会に出れたら良いと言った感じ続けることもできます。普通のクラブだと週5、6日、1日2時間程度の練習で 月々のレッスン代は$1000−1500くらいだと思います。これにアイス代が年間$2000−3000くらい。陸上でのトレーニングとボディコンディション代が月々$300から$400くらい。ローカルな大会への参加費(コーチ帯同費用も含めて)が1大会ごと$700−1000(ショート、ロングの2種目で)。大体ローカルな大会3つプラス州大会なので大会費用が年間$3500くらいでしょう。ショート、ロングの振り付け、衣装で年間合計$3000から$6000。ですので、小学校高学年から高校になっても習い事(州大会レベル)としてのフィギュアスケートはお値段お安めの公共リンクを使ったクラブだと2万5千ドルから3万ドル。本格的なクラブだと習い事(州大会レベル)として続けていても、もっとかかります。本格的にやりナショナルレベルになってきたら桁が違ってくるとのことですので、スポンサーが大事になるんだと思います。フィギュアスケートは、大学進学時の時に、ほぼ奨学金はないです。もちろん、フィギュアで活躍したことは入学願書でプラスになりますので、アイビーリーグの大学に進学したと聞きますが、フィギュアスケートでの奨学金は全くなく、そこがアイスホッケーとの違いなんですよね。