こんにちは。
ハゲマスターです。
『それがその人です』
飲食店が物販などのお店と大きく違う事。
それは入店された方が100%お客様だ、という事。
服屋さんに入店したお客様が店内の商品を物色して買わないで退店するなんて当たり前。
本屋さんに入店したお客様が立ち読みして何も買わないで退店するなんて当たり前。
飲食店はよほどのことがない限りお金を払わずに帰る人なんていないですよね。
僕は12年お店やってますがお金を払わずに帰った人はまだ1人もいません。
例えばあなたがマッチを売っていたとする。
一軒一軒、ドアをノックして
『マッチを買ってくれませんか?』
『ごめん、今のところ足りてるからいらないわ。』
と言ってくれるならまだマシで、中には
『うるさい!忙しいねん!』
と怒る人や、そもそもドアを開けてくれない人もいっぱいいる。
でもなんとしてもこのマッチを今日売らないと、家でお腹を空かしている子供にご飯を食べさせる事ができない。
だから、一軒一軒、朝からドアをノックし続けている。
売れない。売れない。売れない。
もう足が棒のようで今にも倒れそうでそれでも必死でドアをノックし続ける。
そして日が暮れて何時間も経ち、もうあきらめて、この家で今日は最後にしようと思ってたどり着いた一軒の家。
コンコンコン。
(今日何度目のノックだろうか)
ドアが開く。
頑固そうな禿げたじいさんが出てきた。
(やっぱり無理だろうな)
『マ、マッチを買ってくれませんか?』
一呼吸置いて
禿げたじいさんが言った。
『ええよ。3つおくれ。』
あなたは嬉しすぎて涙が止まらないだろう。
禿げたじいさんを抱きしめてしまうかもしれない。
飲食店の場合はガラガラガラとあなたのお店の扉を開けたくれたその人。
その人が禿げたじいさんです。
感謝して元気よく『いらっしゃいませ!』と言いましょう。
『それがその人です』