父親の手術は昨日終わった。
買い物部隊が出ちゃったから、手術が終わったかの連絡を自宅で待っていた。病院に自分の携帯を教えておけば良かった。
自分以外は、携帯を持って行っても電源すら入っているかどうかのレベル…こういうのは、日頃からちゃんとしておいて欲しかった。まぁ、無理な話なんだけど。
それで…
S字結腸あたりにある膿と、左脇腹あたりのリンパにあった影は案の定、癌だった。
また、肝臓の下側にあった影も癌だった。
大腸が破れたところから癌細胞がばら撒かれていた状態で、当初、手術は2時間を予定していたんだけど、結局4時間半ほどかかっていた。
そこは現地に行くまでは知らなくて、執刀医から連絡が来た時間があまりにも早かったので、てっきりワンチャンあったのかと思って話をしてしまったんだけど、現実はそうは甘くなかった。
とりあえずは、取れるだけは取ってみたけど…というのが術後の話。
それで、転移している部分を取れるだけ取ったけど、肝臓の下側の部分までは手がついていない。そこは状態と本人の体力次第という説明を手術前にされていて、それは本人も納得はしていたので、これからの話となった。
それと、S字結腸の部分を切除したので、大腸の左側下あたりに人工肛門を付けることとなった。
人工肛門については、去年、自分が潰瘍性大腸炎になった時に少し腹をくくっていたのもあって、少し調べてはいた。
公共施設や今だとショッピングモールや少し大きめなスーパーでも対応トイレがあって、お出かけ先でも安心なんだなぁ…って思っていた。
しかし、肝心なのは自宅だった…ああいう設備を自宅で用意するのはなかなか難しい。我が家でもやれないことはないけど、どこまでやるのかの判断に困ってしまった。
それでネットである程度は調べた。自宅用だとこれかなぁ…っていうものは見つけたので、あとは取扱店と連絡を取って、対処すればいいのかな?って感じにはなった。
それでも、自宅のリフォーム関連をあれこれお願いしていたところはあるので、リフォーム会社に行ってきて、事情を説明した上で、大手メーカーではどういうものがあるのかというのは聞いてきた。
現実的には大手メーカーだと、家庭用で大掛かりな施工まではしなくても良さそうな感じのものはなかった。メーカーさんの営業所レベルの人間でも、そこまでの経験はなさそうな感じ。
ましてや、いくら評判の良い施工をやるリフォーム会社では、そこまでの経験はないといった感じではあった。
それじゃ現代の人はどうしてるのよ…ってなるので、そこを調べていたら、YouTubeで現実的な対応というか、現状ではこうするしかないといった感じで排泄処理をされていている動画があった。
正直なところ、お箸を使って袋の中身をきっちり出したりしている現実とかを見て、公共施設とかでオストメイト対応トイレの紹介とかをしている人たちとかは、世の中的には認知されつつある現状と、実際の処理の部分の現実ってどういう感じで折り合いをつけているのかなぁ…っていう部分が気になった。
現実問題、自分自身が処理の当事者でないと、どういった方向性でいけばいいのかがわからないのである。
そういったのもあって、自宅では設備はここまてま出来そうかな?っていうある程度の部分はおさえておいて、あとは病院と相談をしながら進めていければいいと思った。
また、人工肛門は障害者認定されるので、そこらへんの話もしていかないといけない。
未経験なところしかないけど、前例がゼロではないというのはあるので、ぼちぼちでやっていこうと思う。
それと、状態を知った上での術後なのもあってか、手術翌日ではあるが、もう歩行訓練は始まっているし、本人から電話が来て、あれこれリクエストをされた。
これには本当に驚くばかりだ。