出会いは中学1年生。
部活中に背後に気配を感じた。
確認するまでもなく、何かが飛び出ている。
私は、誰にも見つからぬようにこっそりとそれを押し戻した。
いぼ痔である。
奴は20年そこらの人生の中で幾度となく私の邪魔をしてきた。
旅行でかなり歩いた時、部活中、排便している時。奴は必ず存在を主張してくる。
定期的にボラギノールなどを使うことによって、奴の怒りを鎮め、何事もなかったかのように生活してきた。
最近になって、その部分がものすごく痛い。
肛門の1つ1つのシワが切れているような感じである。
しかし、いつものように奴は出てこない。
口内炎のように抗がん剤の影響だろうか。
痛くて叫ばずにはいられない!
助けてくれぇ!