先日、末次由紀の新刊を買ったんです。
1巻サイズの読み切りに、描き下ろしの短編が入ってるので短編集って先日紹介したのですが、厳密には短編集でありませんでした適当ですみません。。
私は末次由紀作品の絶版分(オンリーユーとか、エデンとか天使悪魔シリーズとか。。)からの古参ファンなので、
内容はどうあれ新刊が出たらとにかく買います。
色々と騒動があり、復帰した作品のハルコイを読んだときはもう感無量で。。
その後、ちはやふるで完全復帰されましたおかえりなさい。。。
そのちはやふるの続編も出ましたよ!!
買いました?!
サッカーをやろうと言い出した母親(ノット主人公)が、
「最近、本当に目に余ってきて。。。圭人はもう10歳、なんていうか母親の言葉が届かなくなる限界のラインが見えてきたんです。
自分より力が弱い人のこと下に見る人間になってほしくない。」
というセリフ。
自分にもいつか来るであろう
育児の段差を目の当たりにして
戦々恐々!!
主人公軸でも乗り越えたい段差が語られていきます。
高校生の息子が長年やってきたサッカーをやめる。
それをずっとそばで支えてきた母親として、向き合っていく過程が描かれるのですが、
その高校生の息子、良い息子過ぎて泣ける。
そしてそして
途中めっちゃ不穏な空気が流れて、
これ、そんな重い話なの?!
とビビるも
なんだかんだでモラハラ旦那との決着もあり。。
でもビビらせておいて最終的に全部丸っとハッピーエンドにする剛腕が、末次由紀にはあるのです。
ネタバレにならないように書いたら、ナンソレ!な感想になりましたが、きっと読んだ方は納得できるかと思いますとにかくドライアイにはいいよ?
描き下ろし漫画はサッカーチームのコーチ目線の話でしたが、これもまた良きでした。
モラハラ旦那めが。。と読みながらイラついたモラハラ旦那キャラの視点も同時に織り込ませ、
「そうか、クソにはクソなりの言い分が。。」と感心しました。
サッカーに限らず、スポーツ系の習い事は、
成功してプロになれるのなんて本当に一握りですし、
その辺の葛藤的なものも描かれてますが、
夢を叶える人間のそばにも
叶えられない人間のそばにも
必ずこんな風な親ばかがいるんだ。
コーチ、素敵な言葉です。
私もこのまま
親ばかを突き進んで行こうと思います。
今回の新刊もそうですが、ちはやふるにも言えますが
末次作品はサブキャラがとても良い働きをします。
どのキャラクターもそれぞれで、
涙腺を攻撃してくるので
油断なりません。
とにかく今回の新刊は、
子育て世代にはぜひオススメしたい作品でした。
もし機会があればぜひ
ちなみに私に一番近いキャラクターは
冒頭の母親のセリフに
「共感します。
おかわりしてもいいですか?」
と、ご飯のおかわりをぶっこんだスーパー勤務の43歳のお母さんでした。
もし、読む機会があったら
あ、このキャラクターが。。。と思い出してみてください