こんばんは矢方美紀です。
最近、気温がぐっと冷え込んできましたね、、
少し前は日中が30度くらいだったのに、、、
ここ最近は少し厚手のトップスを一枚着ないと
風邪をひきそうです。気をつけましょう。
最近、見た映画は伏見ミリオン座で公開中の『異端の鳥』
2019年制作のチェコ・ウクライナの映画
発禁の書が、半世紀の時を経て奇跡の映画化しました
第二次世界大戦の中、ホロコーストを逃れて疎開先で生活をする1人の少年。
一緒に暮らしていた老婆が亡くなり、そこから1人旅が始まる____。
次々と出会いと別れの中で人々からうける差別、迫害。
幼い少年が見ていく世界の姿。
村での迫害、差別。嫉妬と勘違いから生まれる痛みと悲しみと失っていく光。
もっと違う道を歩めたかもしれないのに
どうしてここまで容赦なく少年は辛い出来事に遭遇しなくてはいけないのか、
それも人生、運命なのか。と胸が苦しくなりました。
この作品では、1人の少年の生きていく姿を見ることができますが、
壮絶な出来事に始まって5分で唖然となりました。
何も知らない少年の身が起こること、見たことを通して少しずつ世界を知っていく。
人との出会いから別れまでをそれぞれ描いています。
澄んだ無邪気な少年の表情が、
本編が進むによって眉間にしわを寄せ
”この人間はどんな人物なのか?”
経験したことが別のところで彼に大きな影響をもたらしている
行動がたくさんあってこの時に知るべきではないことを
こんな幼くして考え行動する彼の本当の気持ちとはなんなんだろうと
スクリーンに映る少年に勝手に問いかけてました。
時代が作り出したあまりにも残酷な真実。
いきているからこそ知る、差別の重さ
人に出会うのにそこに暖かさや明るさがない世界
やっと出会えた暖かさも一瞬で消えてしまう
生きることは素晴らしい
でもそこに待っている様々な出来事を乗り越える少年を見ていると
素晴らしいという言葉を出すのは躊躇ってしまう自分がいました
今回の映画のポスターにも使われているインパクトのあるシーン。
その他にも目を覆いたくなるシーンがたくさん出てきます。
最後に、
セリフが圧倒的に少ない作品の中で少年が言葉をなくしていく姿。
馬と言葉を交わしたシーンが忘れられません。