小林製薬の「紅麹(こうじ)」を含む機能性表示食品による健康被害問題で、新たな展開がありました。

厚生労働省は6月28日、小林製薬に報告された摂取後の死亡例が79人に上ることを発表しました[1][2][3]。このうち3人については、すでに死亡と摂取との関連がないと判断されていますが、残りの76人については小林製薬が因果関係を調査中です[2][3]。

これまで公表されていた死者数は5人でしたが、今回の発表でその数が大幅に増加したことになります[2][3]。

武見敬三厚生労働大臣は会見で、「(小林製薬に対し)死亡者数の確認をしたにもかかわらず、報告をしなかったことは極めて遺憾だ」と述べ、企業の対応を批判しました[2][3]。

日本腎臓学会の調査によると、このサプリメントを摂取後に健康被害を訴えている人の多くで、腎臓の尿細管がダメージを受けることで起こる「ファンコニー症候群」を疑う症状や検査結果が見られているとのことです[2][3]。

この問題を受けて、小林製薬の株価は急落しました[1]。厚生労働省と大阪市による小林製薬大阪工場への立ち入り検査も行われており[2]、今後の調査の進展と対応が注目されます。

Citations:
[1] https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-06-28/SFS0GGT0AFB400
[2] https://news.yahoo.co.jp/articles/89f169b7057b8827c20cede45c25ca9784e86b55
[3] https://www.asahi.com/articles/ASS6X20Z9S6XUTFL011M.html
[4] https://www.youtube.com/watch?v=nzLQoehC7xw
[5] https://www.jiji.com/jc/article?g=soc&k=2024062800787