## 先生と生徒の会話:ダイハツ工業の2024年3月期決算について

**先生:** 今日は、ダイハツ工業の2024年3月期決算について話しましょう。

**生徒:** はい、よろしくお願いします。

**先生:** さて、ダイハツ工業の2024年3月期単独決算は、営業損益が50億円の赤字となりました。これは、前の期の380億円の黒字から一転し、1993年3月期以来31年ぶりの営業赤字となります。

**生徒:** ええー、31年ぶりですか? 何かあったんですか?

**先生:** はい、赤字の主な原因は、認証検査を巡る大規模な不正です。2023年12月に国内の新車出荷を全面停止し、4つの完成車工場全てで生産を停止したことが響いたのです。

**生徒:** 認証検査の不正って、どういうことですか?

**先生:** 車の安全性を確認する試験で、不正なデータを使って合格していたことが発覚したのです。これは、大変問題のある行為です。

**生徒:** 確かにそうですね。新車出荷を全面停止したんですね。売上高はどうなったんですか?

**先生:** 売上高は前の期に比べ21%減の1兆1810億円、軽自動車の新車販売台数は22%減の44万台となり、18年ぶりにスズキに国内シェア首位を明け渡しました。

**生徒:** かなり影響が出ているんですね。でも、税引き利益は黒字を確保しているんですね。

**先生:** はい、税引き利益は81%減の150億円と黒字を確保しました。これは、配当や為替差益などで640億円の営業外収益を計上した一方で、特別損失を計上したことによるものです。

**生徒:** 特別損失って、どういうことですか?

**先生:** 認証検査の不正問題に伴う損失などです。

**生徒:** なるほど。現金化できる資産から短期で返済が必要な負債は、どうなっているんですか?

**先生:** 24年3月末時点で、現金化できる資産から短期間で返済が必要な負債を差し引いた金額は1180億円と、23年3月末から90億円増加しました。これは、工場の停止で運転資金が抑えられたことで増加したようです。

**生徒:** なるほど。ダイハツは今後、どのように対応していくのでしょうか?

**先生:** ダイハツは、認証不正問題への対応と、国内市場におけるシェア回復に注力していく必要があります。

**生徒:** 確かにそうですね。不正問題への対応と、シェア回復の両立は簡単ではないですね。

**先生:** はい、難しい課題です。しかし、ダイハツはこれまでも多くの困難を乗り越えてきました。今回の問題もしっかり解決し、再び成長軌道に乗せることを期待しています。

**生徒:** はい、私も応援しています。

**先生:** 今日は、ダイハツ工業の2024年3月期決算について話しました。何か質問はありますか?

**生徒:** 特にありません。

**先生:** それでは、今日はこれで終わりましょう。

**生徒:** ありがとうございました。