## エアバスA350 vs ボーイング787:最新鋭旅客機の比較

エアバスA350とボーイング787は、2000年代後半に登場した最新鋭のワイドボディ旅客機です。どちらも高い燃費性能と快適性を備え、長距離路線を中心に多くの航空会社で運用されています。

**1. 機体規模**

* A350: 3つのモデルがあり、座席数は276~350席
* 787: 3つのモデルがあり、座席数は242~330席

A350は787よりも一回り大きく、座席数も多くなっています。

**2. 燃費性能**

* A350: 787よりも燃費が約10%優れている
* 787: 従来の機体よりも燃費が約20%優れている

A350は787よりも燃費性能が優れており、航続距離も長くなっています。

**3. 機体構造**

* A350: 胴体や主翼にCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を大量に使用
* 787: 胴体や主翼にCFRPを約50%使用

A350は787よりもCFRPの使用量が多く、軽量化と燃費向上に貢献しています。

**4. 客室環境**

* A350: 窓が大きく、機内が明るく開放的
* 787: 客室気圧が低く、湿度が高く設定

A350は窓が大きく、機内が明るく開放的なのが特徴です。787は客室内気圧が低く、湿度が高く設定されており、長距離飛行でも快適に過ごせるように配慮されています。

**5. エンジン**

* A350: ロールスロイス製Trent XWBエンジン
* 787: ゼネラル・エレクトリック製GEnxエンジン

A350と787はそれぞれ異なるエンジンを搭載しており、燃費性能や騒音レベルなどに違いがあります。

**6. 価格**

* A350: 787よりも約10%高価
* 787: 従来の機体よりも約20%高価

A350は787よりも高価ですが、燃費性能や航続距離などの優位性を考慮すると、航空会社にとっては魅力的な機体と言えます。

**7. 導入状況**

* A350: 2023年12月時点で約900機が受注、約500機が運航
* 787: 2023年12月時点で約1500機が受注、約1400機が運航

787の方がA350よりも導入状況は進んでいます。

**8. まとめ**

エアバスA350とボーイング787は、それぞれ異なる特徴を持つ最新鋭の旅客機です。航空会社は、路線や運航条件などを考慮して、どちらの機材を導入するかを決定しています。